アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

楽太郎・たい平・三三で聞き初め

2010-01-09 07:03:30 | 落語
新年最初の落語会は、池袋で行われた楽太郎・たい平・三三の会であった。平日ということもあって、ちょい遅刻で入ったところ、ちょうど開口一番で前座のぽっぽが「たらちね」を始めたところだった。


 小朝の弟子のぽっぽ、つい「ちゃん」とつけたくなるような可愛いお嬢さんだ。以前も聞いた記憶があるが、なかなか筋がいいと感じた。
 間もいいし、何より変に上手く見せようという意識がないのか、芸が素直な感じ。観客の誰もが知っているような、おなじみの噺でしっかり笑いをとっている。なかなかいいぞ。

 さて、続いての登場はたい平だ。なんとなく久しぶりに聞いたような気がするが、ネタは「宿屋の富」だった。どうだろう、なんとも評価が難しい。
 数年前、初めてたい平の「明烏」を聞き、ファンになったときと比べて、噺の活力とか明るさが少し後退したように感じるのは小生だけだろうか。

 元々多少オーバーな演出で、くどいきらいはあったのだが、明るさがあった分重くはなっていなかったように感じたのだが、それがこのところ少し重くなってきたように思った。
 まあ、あくまで個人の感じ方で、いい噺家なことは間違いないのだが・・・というところで中入り。

 そして中入り後に出てきたのが三三だ。淡々と脈絡なさそうな話をマクラで語り始める。このあたりは、師匠の小三治にも通じるところを感じた。
 さて、肝心のネタだが「締め込み」だった。昨年の秋に一度聞いているので、その点はやや残念だったが、やはりこなれた台詞回しで抜群に面白い。

 とぼけた雰囲気での立ち居ぶるまいも、小三治といえばそうだし、市馬といえばそんな気もする。いずれにしろ、正統派のいい噺家になりそうだ。年の割におっさん臭いが(苦笑)
 続いてトリは円楽襲名直前の楽太郎、「明烏」を始めた。最近では、花緑の明烏をよく聞いているが、若旦那がハマリ役だ。

 そこへ行くと、さすがに楽太郎はちょっと若旦那が・・・なんか違う(汗) いや、悪くはないんだが、笑点の功罪か、やはり理屈っぽいキャラがしみこんでいる。どこか無理して明るく振舞っている若旦那・・・って感じに見える。
 とはいいつつ、いろいろなところに楽太郎ならではの工夫も見えた。さすがである。

 ちょっとだけサゲのやりとりをいじったかと思いつつ、あっさりとサゲたときには終演予定時刻ピッタリ。このあたりの力量はさすがと。
 ということで、手放し絶賛とは言えなかったものの、まずは今年も聞き初めということで、次の落語会も期待しようっと。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麺処井の庄でつけ麺 | トップ | 桂春団治・春風亭小朝二人会 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年も宜しく (パンジー)
2010-01-10 13:49:48
今頃ですが・・・
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします
私の聴き始めはやっぱり昇太さん
6日王子北とぴあさくらホールでの「小遊三・昇太二人会」でした。
「長命」で初めて聴きましたが、彼の甘い声、おどけた仕草がなんとも素敵でした小遊三は「金明竹」でした。暮れに花緑さんで聴きましたがやはり噺家さんで面白さが違いますね~
小遊三独特の味が出ていて良かっです。

昨日我が市の新春落語会に「たい平」さんが来ました。特にファンというわけではないのですが、B席1000円と格安なので行きました。
楽太郎師匠や三三さんはまだ聴いたことがありません。
一度聴いてみたいです。
三三さんは、前座の頃、我が市の地域寄席にはよく来ていたようです。
その頃は落語に興味が無かったので地域寄席なるものの存在すら知りませんでした。
返信する
こちらこそよろしく ()
2010-01-10 19:59:57
パンジーさん
たい平はいかがでした?
小生小遊三も好きです。あのなんとも明るいオヤジ風な雰囲気はいいですよね。

勝手な見積もりはいけませんが、パンジーさんには、三三はお勧めできますが、楽太郎は趣味に合うかどうか・・・

 地域寄席って素敵ですね
返信する

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事