田舎で旧友と梯子酒

田舎へ帰ったとき、旧友と一杯やる機会があった。高校を出てから東京に行っているので、地元の飲み屋自体よく知らないわけで、行く先もお任せで・・・


　最初に行った先は昔からやっているお店で、ガキの頃から店の名前はあったが、雰囲気が変わっていて普通の居酒屋になっていた。
　かつては、スナック風だったはずだが・・・ということで、家族連れとかいろんなお客さんが来ている。まずは刺身の盛り合わせをいただき、豚キムチとサバの料理をいただく。

　この刺身が半端なく美味しい・・・さすがに、伊豆の漁師町である。サバの味噌付けはへしこみたいなもので、塩辛いがお酒が進むぞ。
　と、ここで入店してきた方と旧友が挨拶している。田舎ならではで、ほとんどのお客さんが知り合いのようだ。

　このお店でしばらくやって、帰路に・・・と思ったら、旧友の同期の女性がやっているスナックがあるということで、立ち寄った。
　小生も彼女の記憶はしっかりあったので、なんとも懐かしい機会となった。で・・・そこで、思わず聞いたのが初恋のひとの消息。

　というのも、スナックの彼女は小生の初恋のひとの親戚だったからだ。その結果は・・・なんと、アメリカに在住とのことだった。
　小生が東京に出てきた頃、何度か東京でもお会いしたことがあったが、家庭事情で彼女が田舎に帰ってから接点がなくなっていた。

　その後、接点のないままウン十年・・・普通にご結婚されたようだが、まさかアメリカにいるとは・・・
　世が世であれば小生が・・・なんてちょっぴりノスタルジーにひたってしまった。

　頭がよく清楚な正統派美人であったが・・・今思うと、エルメスっぽい感じかも。
　あっ、話を戻そう。このお店でも来るお客さんが、ほとんど旧友の顔なじみ。おかげで、新たな知己も増える機会となった。気が付けば、日付も変わることになり、さすがに・・・ということで終わらせていただいた。

　また田舎に帰ったら、立ち寄ることになりそうな・・・