アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

通信添削

2021-01-12 06:00:00 | ノスタルジー

テレワークとかリモートとか一連のコロナ騒ぎの中で、定着しつつあるなあ・・・とかぼんやり考えていたら、突然頭に浮かんできたのが「通信添削」という言葉

 

 今どきの若者はもちろん、先生ですら手紙を書く機会が激減している中、いわば手紙を使って勉強をする仕組み。昭和オヤジの小生もかなりお世話になった。

 何しろ伊豆の片田舎に住んでいる大学進学希望者としては、世間のレベルと比べてどのあたりに自分がいるのかわからず、自信なんて皆無だった。

 

 そんな中知ったのが「通信添削」。当時はいろんな会社が手掛けていた。一番有名だったのがZ会(増進会)で、当時は中伊豆の修善寺あたりに本部があった。

 こんな田舎の近くに本部? と親近感はあったが、月3回の答案提出はとてもハードで、たちどころに挫折したのと、世間のレベルはこんなに高いのかと思い知らされた。

 

 ただ、挫折しただけではダメなので、新たに始めたのがオリオン社の添削。こちらは東京に本部があり、同じく月3回の課題だったが、内容が少しだけ平易でボリュームが少なく、なんとか提出できた。

 また、オリオン社のユニークな制度として、気に入った先生を指名して添削してもらえるというのがあった。

 

 たまたま数学でいい成績を取ったときの先生が丁寧な添削で気に入ってしまい、以後その先生を指名することが常となった。

 もちろん提出が遅くなり締め切り間際で先生が空いていないと他の先生に回ったりして酷評されたりとか・・・(汗)

 また、毎回送られてくる会報の成績優秀者欄にもちょくちょく載ることが多くなり、「おお、けっこうやるかも自分」なんてうぬぼれたりした。

 英数国の三科目だったが、英語はからっきしだった。掲載されたのは数学とたまに国語だったかな・・・よく考えると小生は文系だったのに、不思議だ・・・

 

 ちなみに、就職して最初の勤務地の近くに指名していた先生がお住まいであったため、一度訪ねていったことがある。

 とてもおだやかな先生だったことを記憶している。

 

 さて、今ではほとんど聞くこともなくなった「通信添削」という言葉だが、今でもZ会は健在であるが、オンラインなどその形態はずいぶんと変わっているようだ。

 写真を検索したところ、こんなものが出てくる・・・時代だなあ・・・あっ、右のお姉さんちょっといいかも(←そこかよ)

 

 調べてみたらオリオン社は1991年になくなったようだ。ほぼ昭和とともに、その命を終えたというべきか・・・

 昭和世代の読者の皆さんには通信添削の思い出がおありだろうか・・・


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