以前から何度か出演させてもらっている、大磯の鴫立庵での落語会。先日久しぶりに勉強させていただいた。
毎回書いているが、大磯というところは何度来ても吹く風が違う。古くから著名人が住んでいたのもよくわかる。
まことに快適な感じがする。鴫立庵は西行法師の「心なき 身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」という歌を詠んだとされる処に、寛文4年(1664年)、崇雪という方が草庵を結んだことを起源とするという。
庵の前の信号は「鴫立沢」と記載されている。建物は江戸時代のものが中心となっている由。日本三大俳諧道場である。
ということで、今回は西行にちなむ噺「鼓ヶ滝」を掛けさせていただいた。おかげさまでお客様の反応もよく、手ごたえを感じた。
出番を待つ間、庵の庭などを徘徊した。決して俳諧と掛けているわけではない・・・としておこう。
さて以前よりメインの道場の奥にお堂があることは認識していたが、そこに西行法師の像があるとは知らなかった。
西行法師は平安時代末期に生まれ、佐藤義清と名乗っていたが、23歳のときに出家し、西行となったことは有名だ。
だが、実際は西行以前に円位と名乗っていたため、このお堂を円位堂と名づけ、その等身大の像を飾っている。つまり、これは西行の等身大像だ。
さらに発見したのが、こちらのピラミッド型のオブジェ。「心なき 身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」を彫刻し、ピラミッド型にしたものという。
落語会は、いつものように三人で構成され、演目・個性が違う中、お客様からも大好評をいただいた。
またの機会があれば・・・であるが、風は気持ちいいが、いささか遠いのがなあ・・・
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