さて、「かやの家」に行くにあたり、最初はお昼を食べてから、しだれ桜を見ようと思っていたが、思いのほか順調に進んだため、少し時間があった。
そこで、お昼に予定していた石橋庵のホームページを見たところ、近所の観光スポットとして龍勢会館というのがあるのを知った。
秩父の龍勢祭りというのは、ポスターなどでも見たことがあるし、名前ぐらいは知っているという程度だったが、その龍勢祭りをいつでも体験できるものという。
そこで立ち寄ることにしたが、小さな道の駅に併設されたものだった。入館すると、こんなもの(左写真)が飾られている。
おっ、と思ったが秩父が題材になった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」でも、この龍勢祭りが取り上げられていたそうだ。
龍勢祭りは、秩父市吉田地区で長年伝承されている手作りロケットのお祭りで、こちらの椋神社のお祭りで毎年10月第二日曜日に行われるらしい。こちらのホームページを参考にされたい。
地元の27のグループが参加している由。展示は、ロケットの構造とかいろいろあり、祭りをダイジェストにまとめた短編映画も見られる。
発射台は神社から少し離れたところに常設されていて、高さは20mあるという。この会館にも半分サイズだが、ミニチュアが展示されている。
興味深いのは、発射失敗した筒なども展示されていたこと(左下写真)。短編映画でも失敗したものも紹介されていた。
さらに興味深いのは、27の流派それぞれが、火薬の調合などについて秘伝としているところ。龍勢の形状とかパッケージもそれぞれ秘密という。
龍勢自体は約20mの竹の先端に火薬の入った筒が取り付けられ、空に飛んでいく。その巨大な竹がそのまま落ちてくると大変なので、パラシュートなどがつけられたりする由。
決して大きな地区とは思えないが、27ものグループが龍勢を作っているとは、なかなか頼もしい。
会館の展示でもグループの紹介とともに、過去のお祭りでの入賞実績とかが表示されていた。いい意味で張り合いになっている様子。
ちなみに、こちらの展示は? と思ったら龍勢祭りと同様のお祭りがタイでも行われているということで、提携を結んでいるとのことだった。
これらを見たら、一度生で見たくなったりしたが、おそらくとてつもなく混雑するのだろうなあ・・・と。
龍勢会館は一度立ち寄ってもいいかも・・・おすすめ施設だ。
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