さて、榛名神社から水沢観音とはしごした小生であるが、ナビを入れてみると美郷館に行くには少し時間がある。
せっかくここまできたので、ちょいと足を延ばして・・・ということで向かったのが、「八ッ場ふるさと館」である。
その名の通り、例の八ッ場ダムの近くにある道の駅だ。八ッ場ダムの工事現場が見られるが、ダムの建設予定地そのものよりは上流で、将来はダム湖を望む駅になる様子。
八ッ場ダムについては、自民党政権時代に地元の反対を強引に押し切って建設を決定したが、民主党政権時代に工事がストップ、すると地元から猛反発もあり、自民党政権復帰後、工事が進められているもの。
情報が限られているが、地元が賛成なのか反対なのかが疑問であった。
このダムについては、酸性のきつい水質で、そのままでは飲用にはならない上に、流入する土砂が多く、そのメンテで完成後も大変な金食い虫になるそうな。
そこまでして、必要なのだろうか・・・と思いながら、館内に入ると反対住民の思いのたけがちりばめられたような展示もあった。
もはや今更かもしれないが、温泉郷が沈むため移設されたり、JRの吾妻線の線路まで付け替えたりして、これまで掛かったコストもいかばかりかと。
個人的な印象であるが、展示のところのスタッフの表情の暗さがとても印象的であった。なんか、質問などしてはいけない・・・そんな感じ。
工事現場を眺めながら、その昔、このダムとは関係のないある県知事が、道路などの建設について、テレビで語ったことを思い出した。
いわく「我々は道路がほしいんじゃない、道路工事がほしいんだ」と。この言葉には納得した。というか、それが本音だと。
ついでにいえば、以前島根県の益田市でタクシーに乗ったときのことも・・・運転手さん曰く「お客さん立派な道でしょう、これみんな竹下(登)先生が作ってくださったんですよ」と。
失礼ながら、こんなに立派な道路が必要かと思われるシチュエーションで、それを自慢げに語る神経も理解しにくかったが・・・
地方のおかれている状況を理解しないわけではないが、だからといって、ダムや道路だけが解決策だというのは素直に納得しにくい小生である。
そのお金をつぎ込むなら老朽化した橋や道路、さらには水道設備をメンテすべきと。ただ、同じ工事でもこちらの場合、「〇〇先生が作ってくださった」と言われないだけだが。
複雑な気分で道の駅を後にした・・・といいつつ、道の駅のスタンプはしっかり押して帰ってきたが・・・
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