自民党の総裁選、党員以外にはまったくどうしようもないし、国政選挙でもないから選挙違反などあったとしてもどうにもならない。
その意味では党員の方々の考える常識とか良識にゆだねるしかないのだが、結果はどうあれ、国政選挙でみれば(投票率を考慮すれば)国民の20%にも満たない人の得票であの議席数を獲得して、そして党員だけの選挙で総理大臣になる仕組みだからしかたがない。
だが、圧勝ムードの中で、「おい、それってどうよ」というニュースが見えてきた。
まずはこちらの記事だ。総裁選戦線異状あり? 読売・産経が名指しした「ふぞろいな3人の“首相周辺”」
詳しい内容はお読みいただくとして、この「首相周辺」の言葉の醜さはどうだろう。
「総裁選は党員や党所属議員ら限られた人にしか投票権がない。一般人にも届くような討論会をしても仕方ない」(首相周辺)※ 朝日8月22日
党内では「石破氏を支持した議員は今後3年間、首相から徹底的に冷遇される」(首相周辺)※読売8月4日
かつて、竹下・宮沢・安倍が総裁選を争ったときには、調停が入ったが、ひとりは副総理、もう一人は幹事長にと差配されていた。
今は、対立候補をとことんイジメにかけると公言しているのだ。これを見た子供たちにイジメはいけないよ・・・なんて言えるのか、首相周辺は。
さらに、こんな記事も・・・
「石破さんにばいきんまんは似合わない。アンパンマンのように笑ってください」と述べたという。もはや総裁選で首相と戦う人間はばいきんまん扱いなのだ。
トドメに出てきたのが、石破派の会合での斎藤健農林水産相の発言。
安倍晋三首相(総裁)を支持する国会議員から「内閣にいるんだろ。石破茂元幹事長を応援するなら、辞表を書いてからやれ」と圧力を受けたというのだ。斎藤氏はそれが誰なのかは明らかにしなかったというが、そういう空気があることは確かだろう。
いろんな記事を仄聞するところによれば、地方での石破氏の講演会を断るよう地方組織に圧力がかかっていることも否定できない様子。
誰がなろうと小生にはどうにもできないが、安倍支持者の方々はこうした事実をどう評価するのだろうか。そこが知りたい。
それとも、本人は何も指示していないが周辺が勝手にやったことなのだろうか。いずれにせよ、こうしたことが公言できるという常識は、およそ我々とはかけ離れているとしか思えない。
たとえば、次の国政選挙で石破氏支持者が公認から外されるようであれば、もはやそれは党としても異常すぎるだろう。
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