まあ、それにしても次から次へと・・・とあきれかえるほどの不祥事のオンパレード。大相撲協会は緩みきっている・・・いや、きっと元からこんなもんで、今までは隠蔽されていただけじゃねえの? って思ってしまうのが、今回の大砂嵐の事故の件。
軽く事故の件について、1月22日の朝にテレビ等で流れた情報を整理しておくと、おおよそこんな感じになる。
1.1月4日に大砂嵐の運転する車が長野県で追突事故を起こした。
2.幸いけが人などはなかったが、大砂嵐は無免許だった。
3.これに関して大砂嵐は運転していたのは妊娠中の妻で、自分がかばって運転席に移動しただけだと主張している。
4.本件について、事故の報告を大砂嵐はしていなかった。
NHKのニュースでもこのトーンで報道されていたが、一番最初に昨夜NHKから出たニュースはトーンが異なっている。
上のリンクニュースをご覧いただこう。まず、すでに警察は大砂嵐を道路交通法違反の疑いで書類送検する方針だということだ。
事故に関して、最初大砂嵐は「国際運転免許証」を持っていると主張したが、有効なものでないとされた。
続いて、警察に出向き「運転していたのは妻」と主張するも、防犯カメラの映像などから、本人が運転していることを認めたという・・・
朝になってトーンが変わっているのは、大相撲協会に対する忖度が働いたのか、とりあえず警察の話は消え、本人の主張だけが流れている。
これはこれで別の議論になるが、これはさておき大砂嵐の主張が正しいとして、これに沿って評価をしてみよう。
「妻をかばって自分が運転したと言った」~力士は自動車運転が禁じられていることは周知のはず。にもかかわらず、自分が身代わりになるのは、力士を辞めさせられるリスクもあるわけで、その判断の意図は?
これが事実とすれば、運転して事故を起こしたとしても、たいした処分にならないとたかをくくっていると。
親方や協会に報告していなかった~これはすでに協会側も言っているので、隠しようがないし、報告を怠った合理的な理由はないはずだ。
貴乃花のときの処分の理由は大きく言って「報告を怠ったこと」と「礼を失していること」のはず。
ところが、宮城野親方のところの行司がセクハラ問題を起こしたときも、親方は報告をしていなかったにも関わらず、たいした処分にもなっていない。
では今度は? 妻が起こした事故ならば報告の義務はないだろうが、NHKの最初の報道によれば、すでに本人も事故を起こしたことを認めていて書類送検の方針というからには、報告義務はあるはずだが・・・
そしてトドメを刺すのは、協会側のコメントだ。こちらによれば・・・
八角理事長談として「お騒がせしています。本人とニュースと、(内容が)違うから。ちゃんとしていかないといけない。(事実確認は明日以降も?)もちろん。こっちも分からないから、ちゃんと言ってくれ、と話をした。ニュース報道前には知ったけど、相撲がはねて、こっちも帰ろうとしていた時だった。」と・・・
どうやら、警察の判断や捜査とは別の事実を協会としては調べたいようだ・・・と。そういえば貴ノ岩の件でも警察の調書ではなく、日馬富士や白鵬の主張が協会の正式調査結果になっていた様子。
国技だなんだと大騒ぎする割に、こんな組織の体をなしていないものに右往左往するのも馬鹿らしくなってしまう。
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