すでに何度も書いているように、清少納言推しの小生、女優さんとしては吉高推しなのだが、大河ドラマでは清少納言の方に目が行く。
先日は有名な「香炉峰の雪」のくだりが放送されたが、ほとんどの皆さんが古典の授業で「枕草子」のこのくだりは習ったはず。
ということで、あらためて、この作品を読みたくなった。早速密林で検索したが、いろんなバージョンが出ていた。その中で原文と現代語訳が併記されているものをチョイス。
あまりに有名な、「春はあけぼの・・・」から始まり、段としては飛び飛びながら、清少納言らしさがあふれる文章がつづられている。
たとえば、「通い婚で訪ねてきた男が朝帰る時の理想はこうだね」に対し、実際はこういうのが多くて幻滅するとか、女も社会に出て活躍しないと・・・なんて。
わけても香炉峰以上に、知識が冴え走るエピソードが数多く取り上げられていて、リアルにこんなやりとりしていたのだとすると、相当なインテリ女史だと。
そんなことを感じながら、思い出したのが、こちらの本。「もしも紫式部が大企業のOLだったなら」だ。
アニメ仕立てなので、お気軽に読める。しかもエピソードが今風にわかりやすく描かれている。
これに出てくる清少納言も、まさに枕草子に描かれているエピソードがちりばめられている。
いまさらながら、人間ってまったく変わってないなあと・・・そして読めば読むほど清少納言すげえって。
小生、織田信長や空海は1000年に一人の天才だと思っているが、清少納言もかなりのものと・・・おそらく現世にタイムスリップしていたら、今どきの女性と話が合っていたのでは・・・と。
女性は家にいて、社会に出るものではない・・・という価値観を打ち破る、そしてそれを公言する、そんな人いないだろうって。
それに萌えてしまう小生である。
枕草子は、今でいえばブログである。そのブログの内容は、ほとんど今でも通用する。それを切り取るところにセンスを感じる。
1000年経っても新しい・・・枕草子はそんな作品だ。
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