アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

枕草子を味わう

2024-04-27 06:00:00 | つれづれ

すでに何度も書いているように、清少納言推しの小生、女優さんとしては吉高推しなのだが、大河ドラマでは清少納言の方に目が行く。

 

 先日は有名な「香炉峰の雪」のくだりが放送されたが、ほとんどの皆さんが古典の授業で「枕草子」のこのくだりは習ったはず。

 ということで、あらためて、この作品を読みたくなった。早速密林で検索したが、いろんなバージョンが出ていた。その中で原文と現代語訳が併記されているものをチョイス。

 

 あまりに有名な、「春はあけぼの・・・」から始まり、段としては飛び飛びながら、清少納言らしさがあふれる文章がつづられている

 たとえば、「通い婚で訪ねてきた男が朝帰る時の理想はこうだね」に対し、実際はこういうのが多くて幻滅するとか、女も社会に出て活躍しないと・・・なんて。

 

 わけても香炉峰以上に、知識が冴え走るエピソードが数多く取り上げられていて、リアルにこんなやりとりしていたのだとすると、相当なインテリ女史だと。

 そんなことを感じながら、思い出したのが、こちらの本。「もしも紫式部が大企業のOLだったなら」だ。

 

 アニメ仕立てなので、お気軽に読める。しかもエピソードが今風にわかりやすく描かれている。

 これに出てくる清少納言も、まさに枕草子に描かれているエピソードがちりばめられている。

 

 いまさらながら、人間ってまったく変わってないなあと・・・そして読めば読むほど清少納言すげえって

 小生、織田信長や空海は1000年に一人の天才だと思っているが、清少納言もかなりのものと・・・おそらく現世にタイムスリップしていたら、今どきの女性と話が合っていたのでは・・・と。

 

 女性は家にいて、社会に出るものではない・・・という価値観を打ち破る、そしてそれを公言する、そんな人いないだろうって

 それに萌えてしまう小生である。

 

 枕草子は、今でいえばブログである。そのブログの内容は、ほとんど今でも通用する。それを切り取るところにセンスを感じる。

 1000年経っても新しい・・・枕草子はそんな作品だ。

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