三月末で終わったNHKの朝ドラ「べっぴんさん」。最初のうちは、そんなに引っ張られなかったが、だんだん引き込まれてしまい、最後はけっこうハマッてしまった。
このドラマはファミリアがモデルになっていたが、創業に携わった4人の仲良しグループが最後までいい雰囲気で老後を迎えていくストーリーだった。
主人公の芳根京子も好演して、ほんわかとした空気を出してくれたし、当初は違和感を覚えたももクロの百田も歳とともに違和感を感じなくなった。
何より君ちゃん役の土村芳がなんとも静かで上品な感じでよかった。この四人が集まっては、「ええなあ、ええなあ」とやってるのがなんとも・・・
その主演の芳根京子が3月30日のあさイチでは、皮から作る餃子作りをやっていたが、受け答えとか含め、なんともいい感じがした。このいい感じと対照的なのが、東京タラレバ娘とか東京ダラダラ娘だ。女子会よろしく集まるのは同じでも、空気がまったく違う。まあ、これはこれでいいのだが・・・
小生も長い会社員生活の中で、上品な世界の方々との接点も少なからずあったが、やはりなんでこんなに空気が違うのだろうと感じたことが多かった。
本当に上品な人と、上品ぶってる人、上品とはまったく対極にある人、いろいろあるが、自分自身は上品な育ちでもないし、上品になりたい、あるいはふるまいたいと思っていても、なれないのもわかっている。
ただ、こういうのが上品なのだなあと思うのが、ドラマ終盤の展開であった。お母さんが子供のころのワンピをお直しして、娘に着せてやるというエピソードがあった。
それを「お直し部」として立ち上げ、会社創立の頃の伝説のお針子さんたちも復帰するシーンだ。このとき、「上品な上質」というファミリアのことが見えたような・・・
上質なものは長く使える。それを大切に使い、直しながら長く使うことこそ上品なのだと。昔の日本は上質ではないものも長く直して使っていた。
だが、ヨーロッパなどでは何百年もの長きにわたり建物も使うし、車なども長く使う。そこに上品の本質がある・・・のかと。
新しモノ好きな小生には到底到達できない世界だが、せめて意識だけでもかくありたいと・・・
平家物語の「敦盛」の一節も頭の中によみがえってきた・・・小生の実家は源氏の世界・・・やはり「上臈」にはなれそうにない(苦笑)
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