右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

がん治療のせいか?おかげか?

2013-12-09 14:18:57 | 覚えておきたいこと
先月、聴講した講演を主催したのが
がん診療連携拠点病院だったためか、
「標準治療」について、
強く勧めていた。

「標準治療」とは、
臨床試験・研究などで得た結果(エビデンス)に基づいて、
治療ガイドラインを出し、
どの地域でも同等の治療が受けられるというもの。
その患者にとっての、最適な治療を行う。
標準というと、並みの「梅」のように聞こえるが、
「松」ということだそうで。


通院先での講演で、
【がんは切らずに治る。
 抗がん剤は効かない。
 検診は百害あって一利なし。
 がんは原則として放置したほうがいい。】と
主張する近藤先生の著作の画像までスクリーンに表示し、
『治療を受けなければ、助かる命も助からなくなる』と
明言していた。
また、違う講演先では、
質問コーナーで出てきた「がんもどき」という言葉に
『早期がんはあるが、がんもどきというものはない』と
きっぱり否定していた。

近藤先生の本の内容は、
すべてが間違っているわけではないため、
信じてしまうだろう・・・と、
また、近藤先生の言うところの
治療を受けて亡くなった人たちについては
結果論であるために、間違いようもない・・・と。


先日、昨年12月になくなった中村勘三郎さんの
131日の闘病を記録した番組がTVで放映されていた。
初期の食道がんであることを公表し、
(リンパに転移していたというから、進行がん?)
がん摘出手術を受ける。その後、
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のため亡くなる。

食道がんを切らず、
陽子線治療でがんを克服した作曲家の方と
較べようもないのだが、
近藤先生の主張する文言と重なるところがあって、
そちらに傾く人がでてくるのではないだろうか?

術後の治療を受けて、
治る人、治らない人はおり、
その治療を受けなくても、
治る人、治らない人は出てくる。
各人にとって何が功を奏するのか、
わかればね・・・

自分に関して言えば、
切って抗がん剤で落ち着いている状態にいるのは
「がん治療のおかげ」と思っている。


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