1日でも長く生きたいんです

昨日の通院はあっち行ったりこっちに行ったりで
病院の中、動き回っていた…中での話。

乳腺外科の診察が終ったあと、次の予約票を待っていると
いつものように治験コーディネータのお姉さんが
待合室に顔出して、リハビリのこととか今後のお仕事のこととかを
お話に来てくれた。

そして席を立つときに、隣に座っていた年配の女性に
『□□□さん、次に呼ばれますよ』と彼女が声をかけて、
診察室に戻っていった。

この年配の方が私に声をかけてきた。
『先生は、○○○○先生なのかい?』(北海道弁でありんす、以下同様）
『はい、そうですよ』
『手術は、済んだのかい?』
『ええ、私はこの一月に終りましたが、終ったんですか?』
『ちょうど、1年前に終ったのさぁ→』
『ああ～そうですかぁ』と話してたら、
主治医のアナウンスで呼び出され、診察室に入っていった。

で、3分もしないうちに待合室に戻って来た。
さっきの会話の続きをしていると、
ニコニコ顔の治験コーディネータの方が、私を間に挟んで
かの年配の女性と話しをする・・・・・・・・
『いつも先生と私に持ってきてくださって・・・悪いわぁ』
『なんもさ～。なんもなんも、お金かかっていないし、
　みんなに配るのさぁ、だから、いいんだぁ～』

どうも、パンを作って、あげるらしいという話から
彼女の治療の話に
『ステージIIだから、早く見つかって大丈夫だよねって先生に聞いたら、
　大きいからそうでもないって言うんだぁ～』
『だから、一日でも長く生きたいからって、抗がん剤も打ちたいって
　先生にお願いしたのさぁ、そしたら、大変だけど良いよって、
　そして弱い抗がん剤受けたのさぁ』
『入院してねぇ、それでも下痢とかはきけとか大変だったけど、4回全部受けたんだよ』
『放射線もね～25回やったのさぁ』

お年を聞けば、80歳・・・
「○○歳まで生きたからもういい」ということはないし、
「高齢者」と言っても十把一絡げにできない。
お元気な高齢者はたくさんいるし、
まだまだ長生きしたいと思う方もたくさんいるだろし。

畑もやっているし、漬物石10Kぐらい持っちゃうよと元気いっぱいのおばあさん・・・
3週間後の診察時間が、また同じらしく、また会うお約束を。

自分が望むことをしっかり表に出すことで
周りを納得させて、そして自分自身にも満足のいくことができるんだなぁと
つくづく考えさせてくれた。

何かが私にそんな思いを感じさせるために
おばあさんとの出会いを作ってくれたようだった。

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