すぎな之助の工作室

すぎな之助(旧:歌帖楓月)が作品の更新お知らせやその他もろもろを書きます。

ええと万の物語5ですが。

2005-08-09 23:59:47 | 執筆状況
いらっしゃいませこんばんは。
万の物語5です(4は御絵描き刑事VAN記事からコピー&ペーストで作成予定)
推敲中です。
今ひとつ緊迫感がでないのですよ。
ううむ。もう少し練りたいと思います。

で、こんな感じになってますよ。
一部抜粋してきました。

::::::::::::::::::::

「なんてことをー! もったいねえ! ああ!」
「お前ならば、足でも酒が飲めるだろう」
 冷たい言葉と共に、北の賢者インテリジェは立ち上がった。
 今まで、二人して居間の床に腰を下ろし、まあそれなりに仲良く酒を注ぎ交わしていたのだが。
 紫の賢者の、氷の視線が友人を突き刺した。
「天罰だ」
 ノウリジは、普段この紫の面憎い男が口癖としている言葉を思い出して、顔をしかめた。
「おーい。『罰は私の与えるとことではない』って……一体、誰の決め台詞だ?」
「知るか帰れ」
「ああ。雪葉ちゃんと一緒にな」
 空気が、凍りついた。正確には、空気中の水分が凍りついた。
「うわ冷たッ!? ていうか寒ッていうか、痛ッ!?」
 金剛石の微細な粒のように、キラキラと光を放ちつつ、凍りついた水蒸気が部屋を漂う。
「もう一度言う」
 立って見下ろすインテリジェが、氷の微笑を浮かべた。
「帰れ」

::::::::::::::::::::
これが物語最初のあたりです。時間的には、万の物語3の後になります。

物語は北賢者と雪葉の出逢いの物語なのですが。

練ります。セイシェル出てきますよ。
それでは失礼しました。
m(_ _)m


中断。&書き方変えます。

2005-08-09 00:42:08 | 執筆状況
こんばんは。
ブログで連載の即興小説「時に浮かぶ、月の残影」
今夜はここまでにいたします。

そしてですね。

書き方変えます。
パソコンで書いて、出来上がったら更新する、拙サイトの通常の掲載方法にいたします。

書き方変更の理由はというと、
はいズバリ挫折です。 orz 
そろそろ「即興で書く!」は無理無理、になってまいりました。
現在原稿用紙換算で100枚ちょっとになっておりまして。
伏線やら話の骨組みやら背景やら、
「月とは何か?」
「伝承はどういうこと?」
などなど、考えていきましたらば、
とても即興で書けるブレイン(カタカナ表記)など、ミー(カタカナ表記)は持ち合わせておりませんで。
100枚以内に収まる話であれば、即興も可能なのかなあと思ったりもしましたが。

ええ。

それでは、お休みなさいませ。
m(_眠_)m



中断。

2005-08-08 00:46:43 | 執筆状況
今夜はここまでにしたいと思います。

現在、同時進行で「万の物語5」を書いておりまして。
だいたい出来上がっているのですが。
今一つ、しまらない話でして、ちょっと推敲中です。
現在、原稿用紙169枚まで書いてはいるのですが。話は終わっているのですが。
何か足りないのです。
具体的な風景描写がないからなのか、もっと生々しいエピソードを入れた方がいいのか、
その両方なのか。
……両方かもしれない……。
なんとかしてみます。

それでは、お休みなさいませ。
m(_眠_)m


今夜は書けませんでした。

2005-08-03 00:48:05 | 執筆状況
こんばんは。
「時に浮かぶ、月の残影」
今夜は書けませんでした。

テレビの「海猿」と「二十四の瞳」を見て
マンガ「20世紀少年」を読んでいたらアラ不思議こんな時間になっておりまして……。
……。
……m(_深_)m

ええと、
銀色については書きましたので、
次は「月とはなんなのか」について考えなければなりませぬ。
昇っている月は、菊さんなのですが、
最初から菊さんではありませんで、
かといって……単なる「天体」でもありません。きっと。

月とはなんなのか。


それでは……すみませんお休みなさい。


時に浮かぶ、月の残影

2005-07-10 11:10:36 | 執筆状況
歩いていた。
そこから、記憶が始まった。
そして、私の中には、言葉があった。

「懐郷の塔へ行きなさい」

それだけが、私だった。




過去と現在と未来。
そこにはそれらがあった。
「異常なんだよ本当は。世界の何処にいても、今だけしか見えないものなんだよ本当は」
懐郷の塔の頂上。本の無い書斎に、男がいた。
李両(リリョウ)と呼ばれて、窓外の風景から背後を振り返る。短い銀の髪が、冴えた月光のように光る。
「なに? ねえ、聞いてた? 翔伯(ショウハク)。今の話」
「私にそれを言うのがそもそも、異常だ」
「前置きだよ前置き。さて本題、と言って続けるつもりだったんだけどな」
 やれやれとつぶやいた李両は、書類を丸めて机でトンと叩き、ついでに軽くため息をついて、話ずらいなあとこぼして苦笑した。
「もしかして嫌?」
「……私は、」
 翔伯は左斜め下に、青黒の目を落とした。肩下までのびる灰黒の直毛がわずかにゆれた。
「教育係ではない」
「たしかになあ」
 それを言われるとなんとも返す言葉が無い、と、今度は降参のためいきをもらして、李両は首を左右にかしげた。肩がこっていたのだ。書類仕事は向かないのだが、何せ、誰もやるものがいない。
「でもね。連れていって見せてやってくれ。新人君に、『世界』を」
「空間ではない。それは、」
 首を振って訂正する翔伯に、李両は、ああわかっているさ、と応じる。ひどく、諦観した微笑で。
「話の閉めに使ったまでだよ。一緒に生きた仲じゃないか。……それは、祈り」

 未来へと続く、それは祈り。

「月がきれいだなあ。翔伯」
「ああ」