ええとシンデレラ２後日談２

何と申しましょうか父もとい遅々として進まず後日談２ですが。

あんまり何ものせないのもあれですので。

ちょっとのせますね。ちょっと。

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「見苦しい忍び泣きが、なんとも……フフフ哀れだこと、フフフフ」
　聞こえてきた男泣きを、金銀の美しい髪ともに、指で背後にかきやりながら、クリスティーナは嗤う。
「おかしいったら」
　王宮は土木部建築課の扉を左に見やりながら、のびやかに廊下を歩いていく。
　歩いて、王に会いに行くつもりでいる。けっして魔法は使わず、歩いて。
「ああ。でも、これではフロラも寂しがっているわねぇ？」
　顔を少し左後ろに向け、王宮一の魔法使いは、三歩後ろを歩く弟子を見て嗤いかけた。
「そうは思わない？　我が弟子？」
「……」
　我が弟子は不機嫌に目を細めた。そして、つん、と顔を背けた。優雅に巻かれたまばゆい金髪がふわりと揺れる。
「知るものですか」
「ほーう。はい上出来」
　機嫌の良い声と一緒に、師匠はプリムラに、握りこぶし大の茶色の石を顔をめがけて投げつけた。
「くれてやるわ」
「！？」
　弟子はそれを左手で受けて、異様な重さに驚く。ただの石くれにしか見えないそれの重さは、まるで鋼鉄の塊。
「ちょっとでも動揺したら、やらないつもりだったけど？」
　心底憎らしそうに、クリスティーナは害意に満ちた微笑を浮かべた。
「その石を磨きなさい」
「何よこれ？」
　師匠は、嬉しそうに笑った。
「さあねえ？」
「何のつもり？」
「さあね？」
　行くわよ、と、言い置いて、クリスティーナは颯爽と歩き出す。
　振り返らない。
　プリムラは舌打ちをして、彼女について行くほかなかった。
　左手に寄越された、ひどく重い石。
　魔法の香りがした。
　かいだことのない香りが。
　弟子は眉をひそめた。
　これは一体、何？
「捨てたらぶっ殺すわよ？」
　背後も見ず、師匠は愉快に言葉を投げた。
　プリムラは舌打ちした。


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以上
こんな文が出てきますよ。