すぎな之助の工作室

すぎな之助(旧:歌帖楓月)が作品の更新お知らせやその他もろもろを書きます。

癒されるかしら?

2005-06-25 01:12:45 | こばなし。。
去年行きました植物園の風景写真です。5月ごろでしたかしら。

きれいな花に癒されますかしら。かしらが語尾なのは別に頭領きどっているわけではなく。貴婦人を気取っているからです。……ハッ、かしらではなく、頭!だと熱い兄さん言葉になりますな。

きれいな花に癒されます、頭ッ!!!!(癒されとは程遠くなったなあ

hukei4




ブログとサイト本体を要チャックウィルソン

2005-06-23 23:25:57 | お知らせです。。
チャックウィルソンですこんばんは
……いや酔ってません。お酒はいけない口でして。ナチュラルハイだと思ってください。
いや真面目です。いや、チャックではないです。ああもう。

うちのサイト本体と、掲示板と、ブログについて、
役割分担をふりなおそうと思ってます。
サイトの容量に比べて、ブログの容量の方がかなり大きいのです。
ですから、サイトにあるもののいくつかを、ブログへ移そうかなと思ってます。

掲示板は、ネタバレと総合のうちいずれかを消そう消そうとしているうちに時間が経ってますね。
どちらか消します。
御絵描き刑事VANを消したら私の心の灯火も消えてしまうので絶対に消しません。
DMB掲示板は生かすの当たり前でございます。ええ年齢制限あり作品ですし。あれは作品でもありますし。

再検討して再構成します。
でも時間がかかると思います。それまでは今の形で。
6月に入って仕事が意外にも忙しくなり二人分しておりますので、心にあんまり余裕がなかとです(心の避難場所が刑事VAN)

という、お知らせのような、今後の予定のような、ものでした。
それではお休みなさいませ。


新説 眠り姫

2005-06-22 18:52:09 | こばなし。。
仕事中に思い浮かんだので書いときます。


新説 眠り姫


「ちょっとあの腐った土地なんとかならないの?! こわくっておちおち生活できないわよ!!」
 まただ。
 また来た。例の土地への苦情だ。腐ったといっても、腐敗という意味ではないけれど。
「まことに申し訳ございません。こちらも頑張って処理を進めてるんですけれども」
「んもう! いったい何年待たせる気なの!?」
 窓口にやってきた客は、顔を真っ赤にしてひとしきりの苦情を言うと、こちらの返答もそこそこに聞いて、勢いよくきびすを返して帰って行った。

「なんとかできるんならしてるっつの」
「なー。難題だわ」
「でもまあ国有地じゃないからさあ」
「いや私有地だから面倒なのさ。所有者百年前の人間じゃないか。なにこの生年月日。見なかったことにしたいよほんとに」
 例の土地については、毎年、春になると、そう、イバラの花が咲くころになると、苦情を言う客がどっと押し寄せる。
 その土地の周辺に住んでいる住民だ。イバラの花から漂う悪臭が、とんでもないのだ。
「百年も経てば、迷信も馬鹿話になる。そこはまず救いだな」
 いくつかの文書を束ねながら、職員は言う。
「もう誰もこわがらない。さてと、滞納処分といきますか。税金の」

 街の真ん中に、イバラまみれの広大な土地があった。土地の中央には、古城が建っている。
 イバラと、気味の悪い昔話との合わせ技で、そこには誰も近づこうとしなかった。
 それらは、町のお荷物だった。
 
 昔々。
 この町を治める王様がいましたとさ。
 王様はぶきみな呪術師たちを何人かやとってましたとさ。
 ある時、姫君7歳のお誕生会が開催されましたとさ。街の名士や有力者を招いて。
 呪術師の一人は、招かれませんでしたとさ。うっかりミスだってさ。
 呪術師さんは、非常に体面を気にするお方で、
 鬼のように怒ってしまいましたとさ。

「てめえ俺にハジかかせてくれたな!!! おぼえとけよお前のムスメが17になったら呪い殺してやるからな!!」

 鬼のように怒って、お誕生日会に現われてこんなふうに叫んで、退職願まで叩きつけて、二度とお城に現われませんでしたとさ。
 王様は呪術師さんたちを雇うくらいなので、とっても迷信深いお方。
 怒った呪術師さんの言葉を、真に受けてびびっちゃいました。
「うそ! なんで先生に招待状送らなかったの!?」
 青くなって部下にたずねるっていうと、
 部下はさらにまた青くなって、その部下に招待状の行方を聞きます。
「ありましたー。どうしよ机の引き出しのなかに入れっぱなしで。あの。あの人こっわい人だから、ええと上司から直接にこやかに手渡しがいいかなあと思って……忘れてました!」
「なにいいい!?」
 部下の部下、来月付けの臨時異動で遠くへ左遷。

 王様は呪術師さんにびびりまくりで、そんな時に欠員補充で採用された呪術師さんが言いました。
「それじゃあアタシが呪い返しの呪文を掛けたげますよ?」
 王様大喜び。
「えっ? えっ!? いいの? それで呪い回避できるのっ!?」
「はいできますとも」
「じゃあ今すぐお願いすぐよすぐ!」
 呪術師さん快く請け負いまして。
 ……百年後の今の状況になったわけです。

「『呪い返し』じゃなくって、『物理的に隔離』だよなあ」
「篭城だよなあ」
 町役場の職員たちは、書類を整えながら口々にいいます。
「外来植物の凶悪な繁殖力を持つイバラで城を覆って、件のキレた呪術師が入らないようにしたんだろ?」
「おかげで住民から王様見捨てられたって。そりゃそうだよな。イバラのりこえてまで行きたくなんかないよ。そんな迷信信じるような王様のとこなんかに」
 イバラに閉じ込められた地方の王の代わりに、国から事務的に「新しい王様」が派遣されて、現在に至るわけで。
「まったく。へんな土地残してくれたよ」

てなわけで。
個人(王様:死亡者)所有の腐った土地は、未納の税金がたまりにたまっておりました。
土地建物(城の敷地と、城)は差押えられてまして。未納の税金100年分は、時効を迎えることなく残っております。
迷信はすでに人々に通用しなくなる現代社会になりましたので。
差押えた土地建物を公売して売りさばきました。
腐った土地はたまった税金と共に消え去りました。新しい所有者は不動産業者さん。
町としても住民としてもそして町役場の職員としても「はースッキリ!」です。

そんでもって新しい所有者の不動産業者さん。
「まー。公売物件だから安かったし。更地にして賃貸住宅でも建てますかね」
あっさりと重機にて土地をまっさらにしました。
イバラも100年分のしぶとさはどこへやら、すっぱり焼却処分。
古い城も思い残すことなく、解体処分。
きれいなきれいな更地ができましたとさ。
広大な土地に住民向けの賃貸住宅をたてまして。
不動産業者さん、いい土地が安く手に入ってニコニコ。
住民の皆さん、ヘンな城とか嫌なイバラが消えてきれいな賃貸住宅ができてニコニコ。
町役場の職員、町中央のうさんくさい宙ぶらりんやっかい固定資産が消えてニコニコ。ついでに苦情も霧散しましたし。
めでたしめでたし。

……え? 城の中身の眠り姫だとか王族とかはどうしてるかって?
だから迷信なんだってば。城の中ですでに死んで一族郎党生きてません。遠い親族はそんなヘンな財産なんて、「相続放棄!」してますし。

……なまなましいなあ。


カラスに狙われてます。

2005-06-21 22:47:31 | こばなし。。
いらっしゃいませこんばんは。
もっと大人になれよ歌帖楓月で、昨日から鳥つながりですが。
今日は本当に鳥のお話でして。

わたくし、山の中にすんでいます。
最近の趣味はウォーキング。
すみません趣味ではなく、必要に迫られて有酸素運動ウォーキング(脂肪燃焼効果)です。

わたくし、山の中にすんでます。
ウォーキングも、山の中です。
この時期、どうやらお山のカラスさんたちは子育てしてるみたいです。
子育てしてるカラスさんたちは、とっても警戒心が強いとです。

それでね。
ウォーキングしている山道付近に、あるとですよ。カラスの巣!
そこを通ると、カラスが夫婦して警戒するとですよ。
こう、歩いているすぐ斜め横の木に止まってですね。
じいいいいいっと、睨んでるんですよ。
ええ。歩けばその分飛んで、斜め横の木に止まって、
じいいいいいっと、睨んでるとです。

……そんなことをされると、
ふしぎな踊り(BYドラクエ)を披露したくなるじゃあありませんか!(そんなことするなよ

わたくし、おどりました。ええ、踊りましたよ? 誰もいない山中だからこそできる。
いわゆるセイントセイヤ(昔あったアニメでええと今はDVDだか映画化されてる?)
のキャラクター氷河の白鳥の舞を!!! 華麗かつ適当にね。

カラス「!!!!」 と、驚きました。
当たり前でしょう。
今まで彼らが遭遇してきた人間の一体誰が、
踊りを踊ってみせたというのでしょう(反語)


同時に。
私はカラスさんにとって「危険人物扱い☆」となりました。
あからさまに警戒した声で「ギャーギャーギャー!!!」と、鳴かれました。
怖かったです。
……踊りを見せたくらいで何さ肝の小さい鳥類だな、とも思いましたが。
後日、というか、先週の日曜日。私は再びその山中をウォーキングしました。
そしたら。

……山いっぱいのカラスさんたちが、「敵が来た!!!」てな感じで、
みんなしてギャーギャーギャーギャー鳴くじゃありませんか。
「うお怖ッ!!」と思ったのはいうまでもありませんが。
同時に、
……なにさ。踊り踊っただけじゃないのさ。肝の小さい鳥類だな。
とも思いましたが。いややはり山いっぱいで警戒されると、こわいですね。ええ。


しばらく(カラスの子育てが終わるまで)は、山の中をウォーキングできなくなりました。
襲われたらたまったものじゃありませんからネ?(ネじゃないよまったく)

皆さん。子育て中のカラスさんには冗談は通用しませんから、お気をつけください。(自分だけだよまったく)


ヤンバルクイナだと思え!!

2005-06-20 18:34:28 | 長くてどうでもいい話(読み飛ばし推奨
こんにちは。三、四日前に一瞬だけ載せたわたくしの仕事場の若人についてです。
ええ。ズバリいけすかない若人(男)でして。いやいや新人さんではなく。
教育学部出なのに、返事のデフォルトが「うん」ですよ。しかも年食ってますから(あれ若人じゃ?)可愛くない。可愛い女の子ならわたくしはええいくらでも許しますが、むさい男が「うん」だとわたくし、締め上げたくなりますですよ? わたしはたしか、学校の先生から「返事は『ハイ』だぁ!」と指導を受けた記憶があるのですが。うんまあ先生にならなくって、よかったね。
ええと、自分のスモールワールド内にて根拠無く「俺はアタマイイ!」的なネガティブシンキング嫌味自慢男なのですね。
頭悪いですけども。いやある意味、まあ、立ったキャラとも言えますね。ええかなり。ほんとにキャラ造形必要なしです。
おやおや長文になりました。
彼はホントにこれ以上なんか面白おかしいことしでかしたら、
マンガにしてブログに晒してやろうかしらと思うほど。です。いやいやハハハしませんよ。ハハハハ(←??

先週末は、わたくし、その若人の所作がどうにもこうにも我慢ならずに、ぐおおと怒っていたのですが。
しかししかし、今日、朝のことです。
ふと、「ああこの若人、同じ職場の同僚だと思うから、腹も立つのだな」
と思い切りまして。
彼はあれだ。同僚ではなくヤンバルクイナだ。

ええ。
ヤンバルクイナ
と思えばいいのです。
なにゆえヤンバルクイナかといえば、いや根拠はないですが。

でもね、「ぐうう、同僚が歩いてる。嫌味な話してる。くそこいつまた頭の悪い自慢しおって」
と思ってイライラするよりもですね。

おお! なんということでしょう。ヤンバルクイナが人間語しゃべってるよ歩いてるよ!
おいおい天然記念物が歩いてるよ目視確認だよ!

と思えば、
あらふしぎ!
なんというか、有り難い気持ちすら、湧いてきますよ!?(自分に関わり無い場合限定)

この若人に物を教える時もですね。
ヤンバルクイナをしつけていると思えば!!
「おお! なんて有り難いんだ! ヤンバルクイナをこの目で見てしかも躾ける権利を頂けるなんて!」
と、なにやら光栄な気すら、……気すら、くぅっ! 気すら、することにしよう。(←まだまだ未熟

ということでした。
人間誰でも、苦手な者は存在しまして。
私にとってはかの若人がそうです。
手に負えない時は、ヤンバルクイナだと思え!! です。
以上、現場から歌帖楓月がお伝えしました。