カワちゃんの写真日記

田舎の暮らしやら風景やら。

庚申堂だより

2017-12-15 12:40:13 | 日記

 阿弥陀堂だよりという映画がありましたよね。寺尾聰さんと樋口可南子さん主演の。それに引っ掛けて庚申堂だより。ちょっと安易かな。それで、この庚申堂、我が家の畑地の端に建ってまして。明治時代に徳島県から入植した私の曽祖父母が、自分達の郷里で行われていた庚申の風習をこちらでもということで、近所の同郷の人に募り共同で建立したそうです。調べたところによると、庚申信仰は奈良時代に伝来し、その後仏教や神道と融合して江戸時代に広く世間に広まったそうです。東京の都電荒川線にも庚申塚という駅がありますよね。昔そこに庚申塚があったんでしょう。我が家の庚申堂のなかにも、青面金剛と三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)が彫られた庚申塔が鎮座しています。外観は雪害から守るため、いつの頃からかトタン張りにして、その後何度もペンキ塗り替えたので、お堂としては少々派手な色合いですが。そして問題が一つ、庚申塔には発起人の方々の名が彫ってあるんですが、今となっては近所に殆んど残っていない。ということは、これからは私が守っていかなければならない訳です。十干十二支で60日毎に庚申の日がある訳ですが、そんなにお祭りもできないので、今は8月の庚申の日だけ神社の神主さんに来て貰い祈祷してもらってます。でも後何年続けられるか。札幌に住む息子に引き継ぐ訳にもいかず、ちょっとした悩みではあります。おっと、屋根に随分雪が積もりました。雪下ろしもしなくちゃ。

 

 昨日(14日)は久々に晴れました。こちらは我が家から1キロ程行った場所から見る事のできる尻別岳(手前)と羊蹄山。尻別岳は別名前方羊蹄山、羊蹄山は後方羊蹄山と呼ばれることもあります。まさにここからの景色ですね。アイヌの人達は尻別岳をそのゴツゴツした印象から雄山、なだらかな稜線の羊蹄山を雌山と呼んでいたそうです。尻別岳がすぐ傍にあるため大きく見えますが、実際は尻別岳1107メートル、羊蹄山1898メートルと羊蹄山の方がはるかに大きいです。この尻別岳の南西方向の麓、写真では左側にルスツリゾートという、夏は遊園地、冬はスキー場のリゾートがあるんですが、そのリゾートで今シーズン、ヘリコプターでスキー客を尻別岳頂上まで運び新雪を滑り降りるスキーツアーを企画しているそうです。料金は16万円。まぁ、1回の飛行で10人程運べるようだし、2,3往復してくれるようなので人数が集まれば、一人頭2万円を切る料金ではあります。それでも1回の滑走で5,6千円ですから、海外富裕層向けの企画なんでしょう。

 

尻別岳と羊蹄山がほぼ同じ高さに見えるスポットもあるので、その写真は次回以降に撮影してアップします。