正月はお酒を飲む機会が増えます。
良き友人と飲む酒は楽しいものです。
そんな時、お酒に強い人、弱い人がいます。
どのような違いがあるのでしょうか?
アルコールは肝臓で作られる二つの酵素で解毒しています。
アルコールをアセトアルデヒドに変える「アルコール脱水素酵素」、アセトアルデヒドを無害な酢酸に変える「アルデヒド脱水素酵素」があり、この酵素のおかげで、アルコールを最終的に無害な酢酸へと変え、この作用が終了する事で、酔いはさめます。
そしてこの酵素は3種類の型に分けられます。
アルコール脱水素酵素は「速い/普通/遅い」型
アルデヒド脱水素酵素「よく働く/普通に働く/全く働かない」型
この酵素を作る能力は遺伝するため、酒に対する強さは遺伝します。
アルコール依存症の事が最近問題になっています。また、翌日までお酒が残り、朝の飲酒運転が問題となっています。
実はアルコール依存症は、なりやすいタイプとなりにくい人がいるのですが、それがこの酵素のタイプが関係していると言われています。
アルコール依存症になりやすい人、翌日までアルコールが残るタイプの型は、 アルコール脱水素酵素が「遅い」型、アルデヒド脱水素酵素が「よく働く」人です。
アセトアルデヒドは有害で、アルコール以上に気分を悪くさせます。アルコール脱水素酵素が「早い」型の人は、早く気分が悪くなって、それ以上に飲む事ができなくなります。
アルコール脱水素酵素が「遅い」型の人は、多量に飲んでもなかなか気持ち悪くならず、アルデヒド脱水素酵素が「よく働く」人は、素早くアセトアルデヒドを分解するので、気持ち悪くならずに済みます。
このタイプの人は多量に飲んでも気持ち悪くならず、アルコールが長時間分解されないまま体内に残るため、朝の飲酒運転に繋がります。
自分の型を自覚して、飲み過ぎには注意しましょう。
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