シニアの資産構造は、資産はあるものの所得は少ない。
日常消費はおおむね月間所得に一致といわれ、現役世代の50歳代に比べて、退職者の割合の多い60歳代、70歳代の日常消費は少ない人が多い。
そして貯蓄があるのに日常消費が少ない最大の理由は、将来への不安である。
漠然とした将来の不安があるといざという時に備えるために財布の紐が固くなる。
しかし、そのシニア世代もある理由から財布の紐が緩くなることがある。
それは私たちの脳を中心とした身体の変化に関係する。
歳をとったと感じている人の会話に「物覚えが悪くなってきた」「人の名前がなかなか思い出せない」「老化現象で脳の能力が落ちているのだろう」こんな声が聞こえる。
しかし実はトータルの脳の潜在能力は年齢とともに発達しているといわれている。
計算したり記憶したりする能力は落ちるが、それをカバーして余りある、もっと高度な深い知恵の力は年齢と共に増え続けているのだ。
そしてこのトータルの脳の発達に伴い、新たな活動や役割に挑戦するエネルギーが湧きやすくなっている。
またこの世代は退職や子育て終了、親の介護の終了などライフステージが変わり、
自己解放を促す精神のエネルギーが起きやすくなる人も多い。
これらをきっかけで心理面の変化が起きやすくなる。
もう人生長くないのだから、自分のやりたいことをやろうと、自分の残りの人生を意味のあるものにしたいと考えだす。
これが一般に言われている「変身願望や開放願望」に繋がる
自給自足を主とした農業を始める。
好きな料理を生かしてレストランを始める。
沖縄に行ってダイバーになる。
ダンスの先生を目指してダンス教室に通い始める。
英会話の勉強を始める。
そしてそれは自分自身が「わくわくすること」「当事者になること」「勇気づけられたり、元気になったりすること」の3つが重要になる。
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