かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

梅の造り枝(第九十八段)

2014年11月14日 | 伊勢物語 

紅白梅図屏風

 昔、太政大臣であられる方がいらした。お仕えする男が、長月の頃、梅の造り枝に雉をそえて、献上するというので、

   頼りとする君のためにと折る枝は
      時季でもないのに咲くものですね

と詠んで差し上げたので、たいそう深く満足がられて、使いに褒美を与えた。

伊勢物語 九十八段 梅の造り枝 わかりやすい訳 現代語訳

わが頼む君がためにと折る花は ときしもわかぬものにぞありける

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