昔、男ありけり。ある人のもとより、かさなり粽を遣してきたお返しに、
菖蒲刈りあなたは沼に行ってしまう
私は狩りに野に出てしまう
と詠んで、雉を贈った。
伊勢物語 現代語訳 口語訳
あやめ刈り君は沼にぞまどひける我は野に出でてかるぞわびしき
これも高子様絡みらしい。「同じことができない侘しさ」と訳しました。五月五日の端午の節句。前段は九月九日重陽の節句。
なーんて訳していたら、大変でした。伊勢物語、恐るべし。このブログのレベルをはるかに超えている。「飾り粽」となっている部分は、定家本では「かさなり粽」となっているらしい。もちろん、男女交合の図。キジも何かの象徴か?