世の中をシンプルに考えてみたら、モヤモヤした感じがなくなった。
まとめると、こうなる。
欧米-民主主義
経済の自由>政治
vs.
中露-権威主義
政治>経済
ポイントは、経済が「自由」であるかどうかという点。
人々の「自由」は二の次である。
そして、基本的に両者とも「資本主義」であることには変わりない。
(ちと違うんで、新しい用語が必要か)
欧米は、アメリカ・西欧・日本など先進国、いわゆるG7。
経済の自由が何よりも優先されるので、経済活動は国家を飛び越えて行われる。
これを「グローバル経済」という。
中露は、BRICS。
経済活動を完全に自由=freeにするのではなく、国家によって制御すべきだとする。
そのためには、個人の自由はちょっと我慢してね、ということだ。
イメージとしては、共産主義の前段階の社会主義の一歩手前、て感じか。
再度、おさらい。共産主義は国家が消滅し、土地や財産は皆で共有(実現は難しい)。資本主義から共産主義に移り変わる際に、国家が強力に管理するのが社会主義。多くの人の「共産主義」のイメージはこれだろうし、ソ連・中国はうまくいかずに崩壊・変更した。
欧米の民主主義は自由なんだけど、実は「資本家」という大金持ちに支配されている(独占資本主義)。
自分達(資本家)に立てつかなきゃ、自由にさせてやるよ、ということ。
だけど、「自由」の実態は享楽的・退廃的だし、戦争や貧富の差、疫病までついて回る。
日本なんかはいい例。最近ようやく露わになってきたけれど、実質アメリカの属国である。なのに国民はアメリカに尻尾を振る。欧米の支配のわかりやすい例だ。
BRICSは、旧勢力=国際金融資本を追い出すまで、国民の自由は我慢してね、て感じ(その日は来るのか?)。
実際、国際金融資本を追い詰めているように見える。
「資本家」の味方なのか敵なのか、という見方もできる。
まずコロナ。
あれだけの大きなウソで世の中を動かしたんだから(最後っ屁)、この後、何も信じられなくなるよ。
中国も分かれてるね。
次にウクライナ。
結果的に、ロシアは孤立していない。
どころか、逆に追い詰められたのは欧米側だ。
イスラエル。
これだけ嫌われているとはね。
下手したら、イスラエルなくなるんじゃないの。
欧米は、ロシア・イラン・中国を焚きつけて、WWⅢに持っていきたがってるように見える。そうしないと、財政破綻や今までのウソを帳消しにできない。今のところ、ロシア・イランは挑発に乗っていない。
もう一度整理。
世界恐慌後の修正資本主義は、資本主義に社会主義の要素を取り入れたともいえる。
政府がやっぱり邪魔で、飛び越えようとするのが「グローバル経済」。
逆に、政府の介入を大きくしようとするのが「権威主義」。
だとすると、後者は日本の「護送船団方式」じゃねーか。
高度成長期の日本は、世界で最も成功した社会主義国とも言われていた。
政府が経済をコントロールしながら、国民の「自由」は確保されていた。
これを「お上主義」と名付け、今後しばらく、この視点で書いていきます。
今起こっている諸々のことを、「経済の自由」を巡る対立として見ると、だいぶすっきりした(それだけじゃないだろうけど)。動きとしては、「グローバル派」(=DS?)が切羽詰まっているように見える。250年続く欧米の支配が終わるなら大歓迎。ようやく日本も、明治以来格闘させられてきた欧米文化から脱却できるのか。そもそも「権威主義」って、日本に合っているんだよね。
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