清志郎

RCサクセションというバンドは
フォークソング全盛の時代に
日本にロックとブルースを定着させた
スゴイものだと思うんだけど、当時を
リアルタイムで知る人間としては、
トンデモナイやつら、という風評だった。
まー私も「古井戸」のチャボ(仲井戸麗市)が
清志郎のバンドに入ったと聞いたときは
気がふれたのかと思ったくらいで、でも
そのおかげでRCのファンになったわけです。

クチを開けば体制を罵るか嘲笑するか、
歌を作ればヒワイすぎて放送禁止になるし
なんべんテレビで放送事故を起こしたことやら。
そーゆーとこが好きでしたけどね。
京都にいる頃に、音楽業界に関わっていたので、
徳山に帰ってきてからも、知り合いの
プロモーターがイベントを打つたびに
楽屋へ挨拶に行っていた。
文化会館にRCが来たとき、チビだった
ゆむたとげむたを連れていって、
けばけばメイクの清志郎に
「かわいいねぇ」と言われたものだ…。
ゆむた６才くらい、げむた３才くらい、
こいつらにとって、人生初のライヴが
RCだったというのは自慢していいよ。
実際、ゆむたはイスの上に立ち上がって
踊りまくり、大ノリだったんだから。

一番好きな歌は、やっぱり
「雨上がりの夜空に」で、私の青春の一曲と
いってもよい…若い頃はこんな歌が好きだと
いうことが不良ぽくてワイセツぽくて
カタがええと思っていた…今でもふっと
「どうしたんだ、へへいべいべー、
バッテリーはビンビンだぜ」と歌ってしまう。
ちょうどいま、雨上がりの夜空。
合掌。