蔵書

ばーばの本の整理をした。
10年くらい前に一回大整理をして
本人が大量の本を処分したのを
知っているので安心していたら
甘かった。あなどっていました。
10本くらいの大型の本棚にぎっしり、
本堂に並べたらざっと1000冊、
ほとんどが無名の俳人の句集。
同人会長なんかしてたから全国から
俳人たちが贈呈してくれたもの。
俳句の生徒さんたちに欲しいものは
持って帰ってもらって、古本屋さんに
電話をした。見にきてもらったら
うーんと腕組みをして
「句集とか歌集は全然売れないんですよ、
古本屋仲間でも返本があるくらいで
どうしようもないです」と言われた。
どうしよう、とヘコんでいたら見かねて
俳句専門の業者を知ってるから、と
紹介してくれた。

やって来たのは初老の恰幅のいいオジサンで
雰囲気は山下清みたいな人。
ばーばを知っているそうで亡くなったことは
知らなくて驚いていた。
「最後にお話したのは何年前かなぁ、つい最近
博多と広島の古本市で偶然、先生が載ってる
本を見ましてね、お元気かなぁと思って
いたところなんですよ」
昔話とかで盛り上がって、このオジサンも
俳句をかじっているらしくて、でも自由律で
山頭火を研究しているんだと言っていた。
共通の古い知り合いの話も出て、話が
どんどん横道へ入ってしまった頃、
「いいです、これも何かのご縁だし
先生の蔵書だから全部いただきます」と
言ってくださった。
「ほんとですか、わーうれしー、お金なんか
いりませんからー」
「いや、そういうわけにもいかないので
ほんの気持ちだけ」
それから、これとこれは持っておきなさい、と
何冊か返してくれて、きれいさっぱり
持って帰ってくれました。
やれやれー。

あとばーば自身の本とか、直接の
お師匠さんの本とか本棚３架分ほど
残っています。これらとアルバム類の
整理をしにいっぺん帰ってきて
ほしーんだけど > ぷんちねーさん^^;