打たれ強い

人手不足で日程変更の電話をかけまくったら
みなさん気持ちよく「いいですよ」と
言ってくださって「大変ですね」「すみませんね」と
恐縮するようなお言葉をいただいたのだが。

一軒だけ、某家の主人(私くらいの年)、
「申し訳ないのですが21日を28日に変えて
いただけないでしょうか」と言った途端
「そんならええわ」
「は」
「そんならええ」
「はぁ、あの、他の日では」
「都合つかんから」　商売人とも思えん切り方。

お盆と暮にお仕事回りをする精鋭たちは
前の夜に順番を決めて順番表を提出します。
各家から希望がある場合はそれに忠実に、
順番表の時間厳守、というのがうちのルール、
今日もみんなの順番表を見ながら電話の
問い合わせに応対していた。
某家のオヤジから電話。
「うちはいつ来るんか」
「えーと、お昼前に、ということでしたので
まもなく行くと思います」
「もう昼ぢゃーないか !!! 」
時計を見ると11時45分。
「お昼までには着くと思いますが」
「ぢゃからもう昼ぢゃろーが ! いつになるんか」
ここで「あと15分あります ! 」と言っては
いけないのであります^^;

市内でもタカビで有名な大きな家の奥さん、
親戚からも嫌われ者。たまたま電話をとったおやぢ、
「うちは今回のお参り、いりませんから。主人が
救急車で運ばれましてね」
「あー、そうでしたね」
「ま、誰に聞かれました ? 」
「あ、風の噂で」
「えーっ、誰にも言ってないんですけど」
(町じゅうが知っとるわ)
「それはそうと、お寺の電話、全然つながらないのは
なんでですか」
「すみません、電話かかり続きで取れないんです」
「えー昨日は私、朝から晩まで電話してずーっと
話し中だったわよ」
(ウソばっかり)
「あ、お寺の電話は話し中にはならないように
なってるんですよー」
「今やっとつながったのよ ! とにかく明日は
よろしゅうございますからっ」

私の性格として「打たれ強い」というのがあります。
生きる原動力かもしらん。
すべてに対して「負けるもんか」というのが
私のエナジーだとしみじみ思う今日この頃。