風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

朗読の時間 佐久間良子さんが山本周五郎の『花咲かぬリラ』を。

2023-07-12 19:43:03 | 

朗読の時間は、アナウンサーや俳優さんが読んでくださって

とても勉強になります。

以前は、有吉佐和子の『紀の川』を朗読で聞きました。

読みたくてもなかなか読めなかった本。

台所で、スマホからイヤホンで聞く。。。いい時間です。

 

山本周五郎の『花咲かぬリラ』という本は、全く知りませんでした。

戦後のお話。

佐久間良子さんは、いま何歳になられるのか知りませんが、

やや活舌が、年齢を感じさせるところもありますが、

さすが女優さんだなあと感心する表現力です。

 

オーディオドラマは現在4つあるようです。

1.青春アドベンチャー

2.FMシアター

3.新日曜名作座

4.特集オーディオドラマ

自分が聞いてみたいと思う者を、聞き逃さないように、、、したいです。

 ゼラニウム  (よしみさんからお借りしました)

  今年は、久しぶりに私も、赤いゼラニウムを買いました。

  楽しみです。

 

 

 


東野圭吾作  「レンタルベイビー」朗読の時間

2023-07-10 19:31:33 | 

東野圭吾さんの作品は、とても面白くて、読んだり、ドラマを見たりしてきました。

この度、黒木瞳さんの朗読で、「レンタルベイビー」を全4回 ラジオで聴きました。

俳優さんの朗読は、表現力が豊かで、なかなかいいです。

 つい、くせで、アクセントの違いが気になってしまうこともありますが、

この作品は、黒木瞳さんの声に合っていると思います。

 

SFのような内容、近未来に起こりそうなこと、、、。

最後のオチが、とても面白くって、苦笑してしまいます。

 

未来は、どうなっていくのでしょう。

AI=ロボットと、人間は、共存していくのでしょうか。

 

アバターとかもアリで、

声もまねできる。

詐欺も簡単になっていく・・・

不穏な気配のする近未来ではありますが。

 

真実、自由、真理を追究する、、、思考する人間でありたい。

 ヤギのゴローちゃんです。  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  ヤギがいるのですね。最近は、ヤギも羊も、馬も牛も、、、見かけません。

 

 

 


『ショック・ドクトリン』 6月の100分de名著

2023-06-28 19:16:03 | 

100分de名著 6月は、『ショック・ドクトリン』 ナオミ・クライン著

 ドクトリンは、政策という意味。

講師は、堤未果さん。

 

1970年代、フリードマンの提唱する「新自由主義」を、

  シカゴ大学で教えられた学生は、シカゴ・ボーイズと呼ばれて世界中にいる。

  無償の留学制度、ただし大学は選べなくてシカゴ大学のみ。

 その手法は、1.規制緩和・・・非正規雇用

       2.民営化・・・公共のもの(国営)を廃止する

       3.社会保障の削減・・・年金・保険・手当

第1回はその実験例として

・1973年の南米チリ・・・アジェンデ人民連合政府は、ピノチェトの軍事クーデターにより転覆される

 その後南米は、新自由主義経済に浸食され、米国の経済支配の実験場となる

・1980年代のイギリス (サッチャー首相もシカゴ・ボーイズ)フォークランド紛争に始まる

1ショック(恐怖)を与える・・・クーデターや紛争・戦争などの惨事便乗型資本主義

2.新自由主義の考えを、政府首脳部に入れる(規制緩和、民営化、社会保障の削減)

3.外国資本が入ってくる・・・格差を広げる。富裕層と貧困層がはっきりする。

 

2回目は、国際機関というプレーヤー

・1997年12月3日は、国民的屈辱の日と韓国では言う。

IMF(国際通貨基金)は、アジアを救済しない(アメリカが拒否・・・その中にはシカゴ・ボーイズがいた)

民間企業が、外国の資金に買収される。

国の保護を外させて、外国が自由に参入できるようにした。

無法地帯・・・国を人質にして侵略するのと同じ。

実験例は

・中国。。。天安門事件

・ソ連。。。ゴルバチョフを失脚させて1991年12月ソ連崩壊

 

伊集院光さんも、「ショックです」を連発。

私も、日本のたどってきた道を思い、ショックでした。

 

スピードが新自由主義には欠かせない。

 人々がショック(恐怖・不安など)で、判断力をうしなっているときに、どんどんやる。

 情報が入りすぎる現状・・・スマホ、AI,デジタル

     立ち向かうには*ゆっくり立ち止まって考えることが大切*

第3回第4回は、明日書きます。

 目が開かれた思いです。

 判別する力をもちたいです。  (聖書アプリからお借りしました)

  混迷の世の中、、、なにが正しいのか、分からなくならないように。

  混乱させられないように、惑わされないように、朝の静かな時を大切にしたいです。

 


『植物少女』 朝比奈秋 作  三島由紀夫賞受賞作品

2023-06-20 17:38:50 | 

これもまた、高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介されました。

『植物少女』 朝比奈秋 作  三島由紀夫賞を受賞。(2023年5月)

現役の41歳の消化器内科の医師。

 加賀乙彦さんもそうでしたが、『神様のカルテ』の夏川草介さんも医師。

 古くは森鴎外もそうでした。

この朝比奈秋さんは、30代半ばまで、文学とは無縁、小説なども読んでいなかったという。

しかし、自分の体験したものが、体内(心と魂)に蓄積していって

あるとき、論文を書いているときに、映画の映像のように場面が浮かんできたという。

それを書き留める。。。

 いわゆる上から降りてきた、、、というタイプのようです。

 

どんどん書いては、短編の新人賞に送るようになったという。

すでに『塩の道』で林芙美子文学賞を受賞(2021年)

 

この『植物少女』は、自分を出産したときに、脳梗塞を起こして、植物人間になった母親と、

毎日病室へ行き、話をする少女。

植物状態といっても、チューブにつながれて。。。というのではなく、

食べ物を口のことろへもっていくと、口を開けて咀嚼して、飲み込む。食べるのだそうです。

 

少女は、母親の髪を金髪に染めたり、口紅をぬったりする。

誰にも話せないことを、少女はお母さんに話す。

なんの批判も、忠告もしないで、聴いてくれるお母さんは、

最もよき理解者であり、子育てをする母親であった。

「お母さんは、空っぽじゃない」と気づく高校生になったこの少女。

  生きるって、どういうことなのでしょう。

 

映像のように浮かんでくる物語に、作者自身が教えられることが多いという。

書きたい・・・ではなく、書かせられている。

こういう人、作家もいるのですね。

 一応図書館へ予約しました。

 

 駒岡紫陽花通り  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  


『文にあたる』 牟田都子 (むた さとこ)著  フリーランスの校正者

2023-06-12 19:45:56 | 

校正や校閲の仕事は、広い知識がなくてはできません。

そして、忍耐強く「辞書をひく」ことが出来る人。

高橋源一郎の飛ぶ教室のゲストは、校正者 牟田都子(むた さとこ)さんでした。

その著書が、『文(ぶん)にあたる』

 もちろん、まだ読んでいませんが、とても興味があります。

 即、図書館に予約しました。

 

図書館員をなさっていて、その後出版社の校閲部に勤務。

2018年からフリーランスの校正者になる。

 

前に、男性校正者のことをテレビで見ました。

その大西寿男さんも、『校正者のこころ』という本を出されています。

 

校正とは

「誤字や脱字はないか」「固有名詞や数字は正しいか」「内容に不自然なところはないか」
書店や図書館をぐるぐる巡って資料を集め、ファクトチェックをし、

校正ゲラを何度も、一文字一文字を見逃さないようにして読み込む。

1文字に6秒かける、、、、とおっしゃっていました。

辞書も、校閲部にあるすべての辞書にあたる。(たぶん何十冊もある)

 

とにかく忍耐力がないとできない。

それと本が好きな人。

 

黒子としての仕事。

自分の名前は出ない。

一人ではできない。複数の校正者が関わる。

 ベテランと、もう一人が組になって1回目。

 2回目もまた違う人が、二人一組になって校正する。

そういえば「舟を編む」でも辞書の編纂には、7回の校正をするとか。

それでも見落としがある。

 

校正者もいろんな様式(スタイル)があるらしい。

牟田都子さんは、「原稿優先、著者第一」なので弱腰と言われることもあるとか。

大西寿男さんは、小説などの表現に、かなりの提案をなさるらしい。それを作者は、感謝するらしい。

  そう いえば、「Silent  サイレント」の本が好きな佐倉想君も、校正を仕事にしていたなあ。

 

本を作る仕事、、、著者・作者がいて、編集者がいて、校正・校閲をする人がいて、

印刷する人、販売する人、、、、いろんな形で関わっている人々がいる。

本屋さん、、、なくならないでほしいです。

 駒岡紫陽花通りで   (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  なんだか、神秘的ですね。