すっかりご無沙汰してます。長引く感染症騒ぎでライブもあまりない、あっても声を大にして来てくれ〜って言いにくくて、発信するという行為をする気になりませんでした。まあでもボチボチとね、生きて音楽やってるんだから発信していかないとね。
今日は「ベースは座奏か立奏か」っていうトピックを書こうと思います。まあ正直どうでもいい話だと思うんですけど、座奏用の椅子を新調したこともあってそんな話題をね。
自分が座奏しているのは5度チューニングだから。スイッチする2013年より前は立奏でした。じゃあ何で5度だったら座るのかっていう理由を長々と。
5度にすると使える音域が格段に広くなりますが、左手の運指が格段に面倒になります。レギュラーの4度チューニングでは4フレットまで行ったら異弦(隣の弦に移ること)していたところを、6フレットまで同じ弦上で動いてから異弦して「えいやっ」と1フレットあるいはハーフポジションに左手を戻すという作業をします。大きいうえにフレットのないダブルベースでこれをやると、左手は大きく動き回りそのせいもあって着地点が不安定になり音程も外しやすい、ってことになりかねません。そのため見栄えは悪いけどポジションをマーキングしてます。
それと楽器を支えるという役割を左手から免除してやるために座奏にしています。これによって心おきなく左手には動き回っていただこう、というわけです。あとたまに必要になる3度6度7度の重音はこんな感じで↓親指を指板上に回してきて押さえないと届かないのですが、
座っていれば楽器の背後にある左脚で楽器を支えていられるので、親指をさっと指板上に持って来られます。
動き回る左手と親指を使った重音が盛り込まれた7秒くらいの動画があるんだけどこのgooブログには貼り付けられない、、残念
まあそんなわけで今はすっかり座奏派です。昔は地に足をしっかりつけて立って弾かないといいリズムも出せないんじゃないか、なんて考えてた時期もありますけどね。ちなみにほとんどのダブルベース奏者が経てきたSimandlの教則本の初めの方のページで改訂版(現在流通している版)の作者Zimmermanがベースを構えてる写真がありますね。
Zimmermanの弟子でもあるEddie Gomezはこの写真がカッコイイから自分は断然立奏派だと宣言してます。エバンストリオでゴメスの後任のMarc Johnsonは座奏だな。惜しくも今日(2020年9月6日)亡くなったGary Peacockも座奏派ですね。クラシックのオーケストラを見ていると座る人がほとんど、でも立つ人も2割くらいいるかな?ジャズだとこの比率が逆転する感じですよね。体に負担をかけない合理的な弾き方を提案している「野田メトーデ」も座奏みたいですけどよく知らないのでもう触れない笑 これを機に触れてみようかな、、
さて世の中の超少数派、5度調弦プレーヤーについていえば、比較的動画が見つけやすいRed Mitchell, Joel Quarington, トモヤ・アオモリ3氏はいずれも座奏派です。自分と同じく、運指の都合で動き回らなければならない左手を自由にしてやるという理由じゃないかと思うんですけどね。
まず需要のなさそうな話に付き合ってくださった方には感謝です。
せっかくだからスケジュールもアップしていきますよ。
9/16(水)新宿Pit Inn 平井庸一(g)4et:カイドーユタカ(b)井谷享志(per) 14:00
9/26(土)横浜・港南台CoZAの間 木村秀子(p) 19:30-21:00
#11(sharp eleven):Fabio Bottazzo(g)木村秀子(p)嘉本信一郎(ds)土村和史(b) 2020首都圏ツアー
10/1(木)新宿Pit Inn 14:00-
10/2(金)千葉・本八幡coolJojo 19:30-
10/3(土)横浜Jazz First 19:30-
10/24(土)横浜・港南台CoZAの間 伴田裕(ts)木村秀子(p) 19:00-
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