Kazucci ブログ

Composer, Bassist 土村和史の活動内容など

7/2@横浜エアジン

2013-06-30 00:30:17 | Schedule
ヤッホー、エブリバディ!

7/2(火)は土村和史チャンプルーカルテット@エアジンです。
夏っぽいレパートリーを用意してお待ち申し上げております。
夜7:30スタートです。
文化ごちゃ混ぜ多国籍的音楽です。
よろしくおねがいします。

  森川拓哉   福島久雄 立岩潤三 土村和史
   
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ベースの調弦法(2)

2013-06-25 22:07:10 | Weblog
まいど!

しつこく自分の5度チューニング(調弦)に関係した話を書いてみたいと思います。
低いほうからD-A-E-Bという調弦はいちおう自分で考えついたもので、他にそういう調弦をしている人を知りません。
もちろん世界は広いのでどこかに同じことを考えて実行している人がいる可能性もあるのですが。
「音域を広げたい」というのがこの調弦法を選択した一番の動機だけど、「他にやってる人がいない(っぽい)」ってのも大事な動機だったのです、実は。
で、誰もやってる人がいない(っぽい)のに何故実行できたか、言い換えるとどうやってその調弦に合う弦を調達できるのか。
実はダブルベース(コントラバス)には色々な調弦法があって、なにかしらの弦を流用することで「DAEBイケルッ!」って気付いたんですね~。

まず通常の4弦に一本足した5弦ベースがあります。より低い弦を一本足すか、より高い弦を一本足すかは演奏者それぞれの事情によって違いますが、つまり通常のEADGの4本に加えて下側lowBと上側highCがあります。
そして通常の調弦法に加えてそれより全音高い「ソロチューニング」ってのがあります。低いほうからF#-B-E-Aとなっています。これに、ややこしいことに5弦用のより低い弦C#があります。
さらに「通常5度調弦」のCGDA。
本気でややこしいので表にしてみます。

        通常  ソロ  5度
(特に高い弦) C
     1弦  G   A   A
     2弦  D   E   D
     3弦  A   B   G
     4弦  E   F#   C
(特に低い弦) B   C#

表中で赤い色をつけた弦がありますが、これが自分の5度チューニング(DAEB)に使っている弦です。4弦はC#弦を半音上げて、1弦はhighC弦を半音下げて使っています。
さらにバス弦には同じ種類でもテンションによるバリエーションがあったりするので、例えばlowDが欲しい場合きつめのテンションの4弦Eを買ってきて全音下げてチューニングするなんて方法もありです。実は僕も試してみたけど低音の輪郭がイマイチでした。ただ、lowC#弦を半音上げる場合は一気にきつく張るのではなく2,3日かけて半音あげていくのが良いようです、楽器のためにも弦のためにも。あまりきつくないテンションの弦を選んだほうがいいかもしれないですね。さらに低弦をきつく張ると弓が引っかかりにくくなるので、それも要注意です。いまのところ4弦D用にはすでに3種類試していて、スピロコアstark(きついテンション)のE・スピロコアC#・フラットクロムC#なんですが、フラットクロムC#が一番しっくりくる感じです。ナイロン系のC#弦もテンションが柔らかいのでかなり興味があるのですが、太さはどうなんだってるんだろう?そのうち試してみるかもしれません。

ところでこれだけバリエーションがあるベースの調弦ですが、これは現代になって多様化したわけではなく昔から様々な調弦法があったようです。17世紀以前は3弦が主流でそのころは5度チューニングが多かったようです。低いほうからGDAというのが主流だったみたい。ちなみに「主流」とか「主な」と資料で見かけるのは他の調弦法も存在したってことなのでしょうね。
18世紀になって楽器が4弦、5弦になるとともに現在の4度調弦や3度と4度が混ざったウィーンチューニングなるものが出てきたらしいです。低弦を細く作れる技術ができたことが背景にあります。なんで4度がレギュラーの調弦法になったのかはよくわかりませんが、18世紀のバカテクソロイスト、ボッテシーニがその調弦でかっこいい曲を残したから、なんて記述も見たことがあります。音階を弾くときに4度チューニングだと5度のそれと比べて左手の動き回る範囲が少なくてすむんですが、そのあたりも原因なんじゃないかと僕は思いますけどね。
自分は左利きなので5度に転向するのに少し有利かもしれないと思っているのですが、レッド・ミッチェルは「極端な」右利きだったらしいです。やっぱり天才なんだろうな、9日で5度チューニングをマスターしたという伝説もあるし。
ちなみに左手が大きく動き回る必要が増したので左腕を楽器を抱える負担から開放するため今は座奏です。あと大きな移動でも音程が正確にあたるようポジションシールを指板に貼っています、実は。

このチューニング法に興味を持たれた方は是非ライブに来てみてください。
なわけで、次回ブログは7/2のライブ告知です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

追記:ウチにはメインのフランソワ君(5度チューニング)とレッスンに使ったりするチロル君(4度)というダブルのダブルベースがあるのですが、先週フランソワ君の裏板に剥がれが生じてしまい入院していました。その間4度のチロル君を久々にマジ弾きしてみたんですが、やっぱり5度調弦の響きになれてしまうと4度はなんか物足りない感じです。薄いとまでは言わないけど、、、敷布団2枚で寝ていたのが1枚になった感じ?
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ベースの調弦法

2013-06-17 00:39:56 | Weblog
しばらく投稿していなかったら、雑草が茂って(広告がトップにきて)しまった。

7月初めの自分のバンドのライブのことか7月下旬のトーマストリオのツアーのことでも書こうかなと思ったけど、それは来週あたりに廻すとして今日は今年から本格稼動し始めた5度チューニングについてちょっと書いてみます。

えーと、アコースティック・ベース(ダブルベース、コントラバス、ウッドベース)の通常の調弦は低いほうからE-A-D-Gとなってます。あ、4弦のエレクトリックベースもそうです。ギターの低音弦4つと同じね。
これだと各弦の間の音程間隔(インターバル)が4度です。
これに対してヴァイオリンG-D-A-E、ヴィオラC-G-D-A、チェロC-G-D-Aという調弦は5度のインターバルになっています。
ベースはチェロの1オクターブ下、C-G-D-Aという調弦法で演奏する人がたまにいます。またそのチューニング用の弦4本セットもあります。

確かにこのチューニングだと低い音はより低く高い音はより高くというように音域が広がりますな。これが5度調弦の利点(4度調弦と比べて)のひとつ。

もうひとつは響きにふくらみが出るといわれています。さらに他の弦楽器(ヴァイオリンやチェロなどの5度調弦の弦楽器)とサウンドが溶け合いやすいとも言われます。
これは倍音列に関係していて、5度のほうが4度にくらべてはるかに共鳴しやすいのです。これを詳しく説明すると長くなるし、知っている人には常識なので、よくわからない人は「倍音列」で検索してみてください。ある音を鳴らした場合、実際さまざまな倍音が混じりこんでいます。これは開放弦を鳴らすとよくわかります。それらの音がより共鳴するので響きが豊かになるということですね。

この調弦で有名なのはRed Mitchellがいます。彼の弦を作っていたThomastik社では5度のセットをRed Mitchell Setと名づけて売り出しています。
クラシックではカナダのJoel Quarringtonなんて人がいます。あとDennis Masuzzoという人は5度調弦の教則本も出しています。音階とスケールの運指を何パターンかに分類して効率よく練習できるように工夫されています。

で、自分にとっては5度チューニングは実際どうだったかということを書いてみます。

ところで自分の調弦は下からD-A-E-Bというふうにしています。ダブルベースの5度チューニングの全音上。
え~、5度チューニングという少数派のなかでは「通常」となってる調弦の全音上。ややこしいねぇ!

動機はより広い音域が欲しいということ。さらに高めの音があるといいなと思ってこのチューニングを考えました。
音域を広げたいベーシストには5弦ベースという選択もあります。(またややこしや、、、 これは弦が5本あって4度の間隔でチューニングされます)
だけど5弦を手に入れる資金はないし、今の楽器が気に入ってるので、どうしようと思案した結果閃いたのが5度チューニング。

だけど運指がいままでの4度時代と大きく変わるのですぐに弾きこなせるわけがない。ということで昨年春からひそかにサブのベースをこのチューニングにして練習してました。
真ん中あたりのポジションでは薬指も使う運指を考えて練習したり、久しぶりに頭をつかったけど楽しいです。もっともまだマスターしたわけではないですが。

で、さきほど書いた5度の利点について。
音域が広がるのは、もちろんそうしたくて5度にしたわけだから満足してます。
響きがふくよかになるのも実感しましたねぇ。
あと、和音もやりやすいです。和声進行を基に音楽を作っていく西洋音楽では5度調弦のほうがいいんじゃないの、と思いますね。
難点は左手がえらい動き回らなければいけなくなったこと。異弦するまでに一本の弦でカバーしなければならない音域もひろがったのです。(ギターやベースギターでいう1フレットから6フレットまでは一本の同じ弦で弾ききらなくてはいけない)でもボクは左利きだからなんとかクリアできるでしょう、と思ってますが。

ベースの調弦法あれこれ、5度調弦時の弦の選択、なんてことを次回は書いてみようかなと思ってます。

興味ある方はお付き合いくださいませ。
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