初めてのコンタクトレンズ

2010-01-29 | 山系


コンタクトレンズを使ってみることにした。



20代半ばでメガネをするようになって約20年。。。。か
初めてメガネをかけた時は自分じゃないような気がして嫌だったけれど。。。

ここ10年ほどはメガネもいいな~なんて楽しみながらメガネライフを送ってきたんだけれど。。。
流れでコンタクトレンズを使うことになった。

長い間コンタクトレンズには偏見があって。。
自分の体に異物を入れるなんて不自然なことはいやだな~なんて思っていたのね。

でも冬山に登るときはメガネが真冬の朝の車のフロントガラスのようになってしまい
使い物にならないことがよくある。。これは死活問題だ。。。

メガネの上からかけるゴーグルも試してみたけれど使い勝手が良くない。。。

それで思い切ってコンタクトレンズを使ってみることにしたんだな~
初めてのコンタクトレンズは思っていたよりも大きく。。。こんな皿みたいなものが
自分の目に入るのか心配になった。。。

笑顔で装着を指導してくれる看護師さんが閻魔大王に見えてくるし。。
ドキドキで超怖かった。。。その場では平静を装っているけれど。。。装着も外すのも脂汗で。。
明日から毎日こんなことをするのかと思うと。。。やっぱりやめとけばよかったかもと、少し後悔したりして。。。

でも今朝装着するときにコンタクトレンズを手に取ってみると。。昨日よりも
少し小さく見える・・・・・

意外に簡単に装着することができて、違和感もあまり感じないみたい!

この時、偏見とは恐ろしいものだな~と思った。うすうすは気付いていたんだけれど本当は怖かっただけなんだな~

あ~ぁ 僕は臆病ものです。高所恐怖症だし。。泳げないし。。。。

で、今、鏡の前にいる僕は見慣れない男だ。。
メガネをはずした顔も毎日のように見ているのに。。。本来の顔に戻ったのに。。

自分とは違う人がこっちを見つめている!。。感じ。。

おまえと俺はいったい誰なんだ~

ふと。。今までも感じていた感覚がよみがえる。。
この瞬間、自分は村田和範ではなくって和範の体の外側にある意識のような存在だということを今までより強く感じた。。
自分は誰でもない。。何物でもない何か?なのかもしれないと思った。
ブログを書いている今も外側の意識が体を操作している感じが続いている。

この感じは頻繁に山歩きをするようになってから今まで以上に強くなってきた。

山は宇宙と僕をつないでくれる。。家路への入り口。。。
稜線を歩いているときの強い風が僕の体を包みこんだ時、何本かの風の繊維が体を素通りしていく。。
雲の切れ間からのぞく懐かしく優しい太陽の光が体を透かして雪田を照らす。。
見まわしても姿は見えないのに、すぐそばから聞こえる鳥のさえずり。。
空よりも青い空気。。
深雪に足を取られて転んだ自分が、なぜかおかしくって笑みがこぼれる。。
そこに立ちすくむ木と見つめあい抱きしめた時。。。

い~

沢の清らかな流れ、凍った滝の水滴。。。
必死によじ登る時全身で感じる岩や土や空気と体の接点。。。
ほとばしる汗。。体に流れ込む生きるエネルギー。。。
頭からつま先まで全身の筋肉痛。。
時に後ろから無邪気に登ってくる妻の手をとるとき。。
一人で歩きながら、たくさんの店の仲間のことを思い出すとき。。。

山はい~な~

地面に鼻をこするように黙々と登り続けて。。。
ふと振り向けばずいぶんと高いところまで登ってきていたんだね。。
静かに息をしないと吸い込まれてしまいそうな大パノラマにゆっくりと息をのむ。。。
下界の台地が。。向かいの脈山が。。遠くの海が僕を見ている。。。

い~な、い~な~、山はい~な~。。

これからはコンタクトでガンガンのぼるるよ~!

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