まだ私が幼稚園の頃の話し。
阪神沿線の今津駅前には、昔、阪神市場と阪急市場があり、
その先にスーパーライフさんがありました。
スーパーに行くと自分の欲しいお菓子が自由に選べて母親について行くのが楽しみでした。
そのスーパーライフさんのイベントでゲゲゲの鬼太郎がやってくるらしいと母親が聞き幼稚園から帰り母親と弟について行きました。
正直、水木しげる先生には、申し訳ないですが、何で鬼太郎やねん、おはようピンポンパンのカッパのかーたんとか、
ひょっこりひょうたん島のキャラクターとかに会いたいわ!と渋々ついて行きました。
鬼太郎は、頭でっかちの着ぐるみで中々可愛かった!
目玉おやじは、頭だけ着ぐるみで身体の部分は、少し綿の入った着ぐるみ。ちょっと変やけど鬼太郎のお父さんやし大丈夫。
で、予算の関係からなのかねずみ男は、普通に長身の人が頭からねずみ色の布をかぶり、
顔は、無表情に前歯2本出てお面。( ;∀;)
子どもだからその姿は、まさにリアル過ぎる恐ろしいねずみ男そのもので怖すぎ。
ねずみ男とだけは、店内で会わんようにと弟と必死にゲットしなければあかんお菓子を選んでいる最中に、
しっかりねずみ男がやって来た。( ;∀;)
逃げると無表情に前歯だけ出したまま追っかけてきた。
ヘラヘラ笑っている弟を連れ、恐怖で叫び回って、結局お菓子は選べず。
もしかして、あのリアルねずみ男は、家までついて来るんじゃないかと内心ひやひや。
その日から私の夢のスーパーは、墓場のように恐ろしいスーパーに変わりライフさんにはついて行かず。
近所にイズミヤが出来て夢のスーパーは、復活したけれど。
子どもの頃の恐怖感って中々薄れない。
大人になり、ゲゲゲの鬼太郎は、子ども達にマンガを通して道徳的な事を教えてくれる事がわかるようになったけど。(^_^;)
でも何でスーパーライフさんに鬼太郎のキャラクターの着ぐるみきてたのか?ずっと不思議だった。
先日、その理由がなんとなくわかった。
母親を連れて郵便局に行く途中に、なんとなく上を見たら電柱の上の看板に気がついた。
「ゲゲゲの鬼太郎水木しげる邸跡」??って書いてある。
え、どこ?周りに記念碑もないし、水木しげる先生って鳥取県ちゃうの?
母親に「水木しげる先生ここに住んでたん?」と聞くと
「そうらしいよ。この辺に看板出来たらしいよ。どこか知らんけど。」
(いやいや、今その真下にいるんやけど・・・・)
自分なりの解釈だけど、今津にゆかりのある有名人って事で水木しげる先生の鬼太郎キャラを
ライフさんなりに子ども達の為にあのとき呼んでくれたんかなあ。
なんとなくずっと気になってた事が解消されてスッキリした。
調べて見ると水木しげる先生が今津に住んでいたのは本当らしい。
赤の矢印だけで「ここやで!!」と印されいるのが、今津らしい気もする。
ねずみ男は、恐怖だったけど、有名人が自分の暮らしていた近所にいたことに妙に親近感がわくのは私だけかな( ̄▽ ̄;)。