荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

忠臣蔵の巻。

2014年12月14日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


今年は忠臣蔵ネタの映画やドラマがないんですねぇ。

昨年は【47RONIN】というトンデモ作品がありました。

僕は未見なんですけど、観に行ったヒトのお話を聞くと存外面白かったという意見が多かったです。

この『外国で忠臣蔵を制作する』ってのは、だいぶ前にドイツ映画にもありました。

戦国時代の甲冑を着た外人さんが行進するという、これまたトンデモ作品だった様です。

【11PM】だか【EXテレビ】でほんのちょびっと映像を観ました。



しかしながら、僕も含めてニッポン人は忠臣蔵が好きですね。

主君の仇討ちってのが良いんですかねぇ。

今時のブラック企業の社長なんて、仇を討って貰うどころか部下にブっ殺されちゃうかも。

時代と共に価値観が変化しますから。

そのうち忠臣蔵を理解出来ない世代も登場する事でしょう。

それでも灯は消して欲しくはありませんよね。



作品を正攻法で描くのも、ずいぶん前に飽きられているのか、様々な忠臣蔵が存在します。

例えば【必殺忠臣蔵】。

まぁ【必殺】ありきなんですが、吉良上野介を殺したのは中村主水だったという新解釈、というかやっぱりトンデモ作品。

必殺史上、もっともつまらないシリーズの誉れ高い【必殺仕事人V・旋風編】放映時のスペシャル番組でした。

四十七士のひとりであり、唯一生き残った寺坂吉右衛門が実は仕事人だった、という設定が面白かったです。

また【なにわ忠臣蔵】なんてぇのもありました。

これは現代のヤクザ社会に忠臣蔵をトレースした作品。

大石役は馬鹿ジジイの誉れ高い岩城滉一、吉良役は長門裕之、浅野役は竹内力でした。

浅野組は正義のヤクザって事になっており、街のヒトたちに愛されてるんですが、さすがに無理がありましたねぇ。

終盤、吉良を射殺して逮捕されるんですが、警察署に護送されるシーンは街のヒトが旗を振ったり、垂れ幕を用意したりとまるでパレードでした。

似た様なので【ギャング忠臣蔵】というのもありました。

高倉健さんが浅野役。

『お願いだ。吉良さん、麻薬だけはやめてくれ』と言い、拳銃を吉良に向ける、といういわゆる松の廊下シーンのみ観た事があります。

健さんもいろいろやってますね。

ヤーさん版があればリーマン版も、って事で【サラリーマン忠臣蔵】なんてのも。

森繁久彌が大石役をやったすげぇ昔の映画ではなく、バブルの頃のドラマ。

大石役が加山雄三・堀部役が森田健作だった記憶があります。



とまぁ、いろんな忠臣蔵があるものです。

【イケメン忠臣蔵】とかいって47人の色男かき集めて映像化したら、とりあえず話題にはなるんじゃないでしょうか。

大石役が西島秀俊・浅野役が斎藤工とかね。

もちろん、正攻法の重厚な作品もぜひとも観たいっす!


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