大分うみがめ・ネットワーク活動レポート【事務局】NPO法人おおいた環境保全フォーラム

大分県のアカウミガメの上陸・産卵やウミガメ種の標識調査やストランディングなどの最新のウミガメ情報を発信します!

【大分とウミガメ】 Ⅰ.瀬戸内海最大のウミガメ産卵地?・国東半島!(その1)

2012年08月14日 | 生物多様性
大分県には1960年頃まで杵築市の奈多海岸から国東市向田海岸まで約20kmの長大な砂浜を擁する海岸線があった。
新大分空港の建設や漁港整備で海岸は埋め立てられ、多くの砂浜を失ったが延長約13kmの砂浜は残存している。
私たちは2010年よりアカウミガメの産卵調査を開始したが当初は豊後水道域から日向灘を中心に調査し瀬戸内海域では
ほとんど調査活動は実施していなかった。しかし広報活動が浸透した2011年夏頃より断片的に国東半島での上陸、産卵
情報が入る様になり、その年は上陸情報6回、産卵情報4回(2回は確認、他は未確認)を数えた。
それらの海岸の大部分は未調査であることから今後の調査の推移によってはまだ多くの産卵が行われている可能性が高
いと思われる。

【延長約2.5kmの黒津海岸は平均的な砂浜】


【今年7月、産卵のあった小原海岸は海岸延長は約2km】



元猿海岸の砂中温度モニタリングの中間報告!

2012年08月10日 | 生物多様性
6月9日と7月2日にウミガメの産卵があった元猿海岸に埋設している砂中温度記録ロガーを中間評価のため8月1日に記録取り出しを実施しました。モニタリング結果は、概ね6月下旬までは25℃前後で推移しその後徐々に砂中温度が上昇し7月24日に29℃を超えていた。その日以降は30℃~32℃の間で推移していた。去年と比較すると29℃を超えたのは1週間程遅く、梅雨後期の多降雨傾向が影響したと推測できます。この状況では孵化までに70日は掛かりそうです。


”亀様”箸置きはいかがですか?

2012年08月10日 | 日記
大分県国東市の陶器造形作家、中野マーク周作さんが製作し販売しているとっても可愛いうみがめの箸置きです。値段は1つ600円で売上の収益金は環境保護のために役立てられます。国東市のいこいの村で展示販売していますが当会HPからでも注文できます。問い合わせ、ご注文先:TEL 097 529-5046 E-mail:kei_hi.uchida@yellow.plala.or.jp




うみがめ調査マニュアル(冊子)を製作!配布を始めました。

2012年08月10日 | 日記
この度、当会ではウミガメの保護を目的にしたウミガメ保護・調査マニュアルの冊子を製作し希望者に配布を致します。もしあなたが海岸でウミガメに出会ったり、漂着した死体を見つけた時の対処の仕方などを紹介しています。配布を希望される方はお気軽にご連絡下さい。連絡先は当会HPから取得できます。



公共の場としての海岸利用って?

2012年08月01日 | 日記
今年ウミガメの上陸3回、産卵1回のあった佐伯市蒲江の元猿海岸は、日本の砂浜100選にも選ばれた美しい海浜ですが、その利用方法が問題となっています。大分県で唯一の絶滅危惧種「グンバイヒルガオ」が生育する植生の上に無造作に並べられた沢山のボート。これは元猿海岸に隣接する大分県マリーンカルチャーセンターが五月頃より公共の海岸を独占して並べ一般市民の利用を妨げるばかりかこの海岸を利用する動植物に悪影響を及ぼしています。下の写真は夜間に行わてるキャンプファイヤー(焚き火)です。環境保護(生物多様性保全)の必要性が論じられている今日に社会教育を目的に運営されている大分県の施設が実施していることに違和感を感じます。



アオウミガメの放流!

2012年08月01日 | 生物多様性
佐伯市蒲江、元猿海岸から標識を付けたアオウミガメを放流しました。
このアオウミガメは元猿海岸沖の定置網で7月29日に混獲され当日夕方タグ(インコネル右前肢85445、左前肢85446)を装着しました。
尚、大きさは直甲長462mm 直甲幅402mmの未成熟個体で性別は不明です。




今年のウミガメ産卵は絶望的!

2012年08月01日 | 生物多様性
7月の九州北部豪雨災害で河川から流出した大量の流木やゴミが国東半島の海岸に漂着。写真は杵築市奈多海岸(長さ約3Km)で大分県の試算で約2500m3にのぼると言う。この奈多海岸は毎年ウミガメの上陸、産卵が行われているがこの状況では今年の上陸は絶望的です。もし豪雨以前に産卵があれば孵化した子亀は海には辿り着けないでしょう。