奈良でのカービング① イルカのベンチ

7月25～28日の4日間、奈良市八条の医療法人宝山会・奈良小南病院で公開彫刻でした。
今回、院長（理事長）の小南先生からの直接依頼で、エノキが倒れたので彫刻して欲しいとの要望。
エノキは文字通り「柄の木」なので、杉よりはかなり硬い。乾いていたらたぶん相当時間のかかるもの。
生材だったので、何とか彫れました。逆にとても彫りやすい硬木という感じです。
エノキはオオムラサキ（国蝶）の食草でもあります。
結局合計８ｍ分を彫刻したのですが、まずはその①である４ｍのイルカベンチです。
直感で、これは「イルカ」だと思い、彫りました。奈良県には海はありませんが、だからこそ海を感じるデザインで、また施設に入られている方々の癒しになればと思ったのです。
全部で５頭のイルカが木の中に収まっています。
このようなデザインはもともとの木の形に由来するものなので貴重です。
できあがった時、とても言い表せない幸福感に満たされました。

データ：彫刻時間：25日　4時間　26日　1時間　計5時間　仕上げ塗装時間：26日　1時間

材質：エノキ　　大きさ：長さ4m　直径平均50㎝