日本大学は、ガバナンスの欠如が結論付けられてしまった挙句、学長・副学長辞任、理事長給与50%カット、アメリカンフットボール部の廃部で幕引きを図ろうとしている。どうだろうか?うまくいくだろうか?おそらくは”振出しに戻る”のではないか?国民の多くがそう思っている。
どうしても解せないのは、理事長に”才媛で知名度抜群”というだけで抜擢された人事である。すべての原因はこの人事の失敗から来ている。だったら首をすげ変えたらどうかと誰しも思うところだが、今回も手順を間違えてしまった。何故なのか?答えは簡単である。何も知らない、何もできない、何もやる気ないといったら言い過ぎだが、要は、日大の黒幕(利権構造)が操りやすい人物という条件で選ばれたからである。
ガバナンス欠如というなら、真っ先にトップ交代である。そして、新しいトップによる幹部人事の刷新である。何にも難しいことはない。幹部人事刷新の際に、利権集団を徹底的に排除する組織改革を進めれば済むことだ。莫大な収益を生む大学事業は順風満帆なので、こんな簡単な仕事はほかにあるだろうか?少子化で廃止される大学が何百とある中で、なんとも優雅な経営を続けられる日大だからこそ組織が腐ってしまったのである。その原因こそがアメフトの不祥事を生んだのである。