あいなんかわうそ村海の駅を一番に挙げよう。
場所は、愛媛県愛南町御荘(みしょう)菊川である。名前の通り、日本で最後に目撃されたカワウソがいたところである。海の駅の案内には、「かつてニホンカワウソが生息しており『かわうそ村』と呼ばれていた、入り江にある海の駅」とある。
つまり、日本で最も自然環境のいい場所の一つだということだ。隣りは高知県で、愛媛の一番南に位置する。そのエリアは、あの清流四万十川の流れる場所でもある。これ以上の説明は無用だろう。
追記
海の駅の駅長ではなく助役さんが、とびきりセンスのある人で、都会的でありながらこの海の駅にぴったしの人である。
海の駅の入り口付近
【閑話休題】
海の駅って何だろう。国土交通省のHPには次のようにある。
「海の駅」は、誰でも、気軽に、安心して、楽しめる施設であり、車で陸から、プレジャーボートで海から、どちらからでもアプローチできるマリンレジャー拠点です。来訪者のための一時係留設備(ビジターバース)、トイレ、マリンレジャーに関する情報提供のための施設、、、「海の駅」は、瀬戸内海の豊かな自然環境と歴史や文化という貴重な地域の観光資源を多くの皆さんに発信することにより、瀬戸内海の島々への観光客を誘致し、賑わいをもたせて地域経済の活性化と産業振興を図り、人々に安らぎと癒しを与えることを目的に設置、、、
つまり、誰でも気軽に安心して楽しめる場所で、豊かな自然環境と歴史や文化に接し、人々にやすらぎと癒しを与えるところである。
ところが、全国の海の駅の半分以上がそうではないようだ。「誰でも、気軽に、安心して」がおざなりになっている。日本の省庁の象徴みたいな実態が全国にあると思えば万人が納得するだろう。とはいえ、本来の趣旨を追及している海の駅も少なからずある。その一つがこのあいなんカワウソ村海の駅である。
ではどうしたらいいのか。簡単だ。もっと厳格にすればいいだけだ。商業主義の入り込むような隙だらけの実態を無くし、安らぎと癒しを与える海の駅をつくれば、あの世界遺産のように自ずと人々と共生する駅となるだろう。役人の関与した現状は、まことに悲惨と言わざるを得ない。