「北方領土は永遠に返ってこない? 安倍元総理をだましたプーチンの嘘」という見出しで『新潮』に書かれている。
◆「戦後70年以上残されてきた課題を、私とプーチン終止符を打つ」
◆2016年の長門会談以来、北方領土の“2島返還論”に舵を切った
◆長門会談で、プーチンは故意に2時間も遅刻
◆ 北方領土を欲しがる日本に、経済的な協力を巧みに引き出した
<結果>
果実だけ手にし、その後の領土返還交渉ではすげない態度をとり続け、昨年9月、一方的に北方領土を免税特区にし、実効支配へ進んだ。
プーチン支持派の重鎮や評論家など多数いる中で、日本はサハリン1・2を切れるのだろうか。韓国からも温かい風が吹き、野党からも戦線離脱が続く中、岸田総理がサハリン撤退することができれば、恐らくは失脚するであろうプーチンの後継との協議で主導権が握れるだろう。ウクライナ侵攻で壊滅的な打撃を被る経済社会の立て直しや世界各国との信頼の回復のため、ロシアはもう一度国づくりからやり直さなければ、原油や天然ガスや小麦しかない開発途上国に成り下るからである。
プーチンにすがる人たちには申し訳ないが、プーチンの暴走によって国が路頭に迷い、日本が施しをしなければならない状況になるだろうと思われる。日本はプーチン失脚の後に訪れる平和交渉にこそ、悲願の北方四島返還の道が見えてくる。その時は、日米安保の及ばない方策と、ロシア人居住者の権利保護が前提になる。