厚労省に圧力をかけたといわれている元秘書官は、4年以上も官邸にいたというから、
ロッキード事件の証人喚問で、「記憶に御座いません」と言った政商小佐野氏を彷彿と
させるものがある。見るからにしたたかな人物である。何故なら、彼ら秘書官が、首相
や官房長官の裏で権謀術数を繰り広げてきた人だからである。
砂上の楼閣のような日本経済を造り上げてきた彼らは、望んでやったことだろうか?
すべてを知るがゆえに、簡単には白状しない。国ではなく、人に仕えるということ
そういうことである。
彼は、秘書官になったときに全てを悟った筈だ。泥舟に乗ってしまったということを。