図で、縦の灰色の線は、1本目「7都府県に緊急事態宣言4/7」、2本目「全国に拡大4/16」、3本目「39県解除5/14」、4本目「全国で解除5/25」である。この図でも解るが、宣言の日も解除の日もデタラメだ。ましてや、県単位に見るとバカバカしくて見ておれないだろう。今回の「GoToトラベル」も東京だけが排除された。排除の論理があるのだろう。小池知事に対してなので、強烈な皮肉である。普通の感覚だったら、1都3県を一纏めにするだろうから、嫌がらせの何者でもない。
緊急事態が遅れたのは言うまでもない。図で判るように3月下旬に出すべきだった。今回も7月には直ぐに出すべきだった。但し、多数の感染者を出している都府県とその関係府県のみが対象である。それ以外に出す必要はない。局所療法で十分だ。
それよりも、新型ウイルスと闘わなければならないのに、ガーゼマスクだのGoToトラベルだのGoToイートなどと漫才ネタを唱えていたのでは勝ち目はない。国がやるべきことは、PCR検査と病院の確保の二つである。仕事ができなくなって解雇されたら失業保険で対応する。これに国が一々介入する必要はない。共産国家ではないのだ。民主国家なので、自治体で救済に全力を挙げればいいのだ。自民党の議員が、10兆円の予備費を確保したと自画自賛で答弁していたが、こういう議員を生んだことを恥じなければならない。対応がデタラメなので何兆円あろうが負け戦である。お金をどんどん使えば新型コロナが収束するとでも思っているらしい。
もうそろそろ政権の重鎮たちは、神頼みを始めるだろう。デンツウ神とかパソナ神とかいろんな神がいるらしい。そして、専門家会議の委員のような祈祷師の名前が飛びかっている。国を挙げてお祓いをする気らしい。あのガーゼマスクもお祓いの類いである。小さくて透過率が100%でも、付けているだけで新型コロナが退散すると思っていたのだろう。何だか憐れに思えてくる。