高層マンションは10階建て以上で、超高層マンションは20階建て以上を指すらしい。その超高層マンションは全国に140棟以上もあるという。スティーブ・マックイーン の映画で知られるタワーリング・インフェルノ(そびえたつ地獄という意味) は超高層ビルが事件の現場だった。あの恐ろしさはいつまでも記憶に残っているほどだ。大都会の街を見るにつけ、関東大震災から100年が経つと人はこうも変わるのだろうかと思ってしまう。
超高額の超高層マンション(タワマン)が飛ぶように売れるという。避難物資も届かない孤島になってしまうというのに、入居者はどうにかなる、誰か助けてくれると思っているようだ。脳天気というか間抜けというか、開いた口が塞がらない。土建業界は建物が第一で、地震でも壊れないものを造ればいいと勘違いしている。中に住む人間のことなど何一つ考えていない。考えていたら高層ビルなど造れないからである。
曰く、人間は高々数百年単位では賢くなど絶対になれないという事実だろう。最低でも千年単位でしか進化できない哀れな生き物だということかもしれない。