日本のメダル獲得数とネットで検索すれば、
金 11個 銀6個 銅12個 とすぐに出てくる。
それほどまでにメディアは飢えているようだ。
タルボット大主教が掛けた言葉が「勝つことではなく、参加することに意義がある」とある。クーベルタン男爵も、国同士の歩み寄りだ。参加することはすなわち歩み寄ることであり、その言葉の通り、オリンピックの意義は参加することにあると。
世界は2つの大きな戦争のさなかにある。今こそ国を超えて世界平和を希求するオリンピックにしなければならない。そのためにも、国旗を体に巻き付けるような行為や金メダリストを褒め殺しにするような愚かな行為は止めなければならない。勝利こそがすべてといった価値観から距離を置く大会こそオリンピックなのではないだろうか。
そのためにも、メディアの取るべきは、参加者の一人一人の姿である。勝利は結果に過ぎない。オリンピック参加を勝ち取った選手を平等に扱ってこそ、クーペルタン男爵のいうオリンピックの意義が姿を現すのである。