なぜか地図の大きさが一致しない。そんなことを気にしていたら先に進まないので、結論を述べると、主要活断層だけでも原発の下やその付近にわんさとある。福島原発の場所が主要な活断層上ではないにも関わらず、今世紀中に方がつかないような大惨事に見舞われたように、このハザードマップの恐ろしさは尋常ではない。
「忍びとは、己の心に刃を置き、全てを耐え忍ぶ者なり」と言われるが、日本国民すべてが忍びのような状況である。まかり間違ったら最期ということだ。
裁判では、活断層の上かどうかが争われている。信じ難いような曲芸師のような判断を争っているのだ。地震がどんなに恐ろしいのか日本人だったら誰もが知っている。『地震・雷・火事・親父』
せめて、せめて原発より30キロメートルは離れて暮らすしか道はない。ふる里が素晴らしいと思う日本人も、日本列島というのはそんなところなのだ。
そして、「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」 の詩は、懐かしい故郷に帰っての悲哀であり、愛憎だと言われている。ふる里大好き日本人が噛みしめたい詩句である。