ヒゲGの田舎暮らし日記「自遊空間」

第2の新世界に飛び出したオヤジがくりひろげる苦悩と笑い、喜び、ボヤキをお届けします。(編集長のひとりごとver.2)

ミュシャ展

2013-03-03 23:33:25 | ART
JR京都駅伊勢丹ビルの7階のミュージアム”駅”で開催されている「知られざるミュシャ展」に行ってきました。

ミュシャはモラビア(現チェコスロバキア)の画家。
今回はチマルコレクションといって個人コレクションの公開ですが、誰もが一度は観たことのある絵です。
若いころからこの画家の作品が好きでした。

19世紀後半からヨーロッパで起こったア-ルヌーボー。従来の画風にとらわれず、現在のグラフィックデザイン、イラストレーションに大きな影響を与えた美術運動の騎手となりました。中央に女性を配置し、周りに葉っぱや花などの自然の造形を配する装飾画です。
展覧を観るとなぜ、若いころ演劇に目覚め、緞帳の職人も経験し卓越した画才を発揮したかがわかります。多くの商業的ポスターや挿絵もたくさん手がけています。

展示作はほとんどがリトグラフと素描でしたが、その緻密で繊細なデザインは、装飾資料として自作の出版も手掛けていますし、商業的な作品で成功をおさめた彼は晩年は故国モラビアに戻り、チェコスロバキアのために無償で国章や郵便切手、市民ホールの装飾画などにも協力したそうです。

当時はピアズリーやクリムト、ロートレックなどとアールヌーボーの美術運動を進めているようですが、これが今のイラストの始まりでしょう。
ゴーギャンなどと交友があり、大きな影響を与えたのでしょう。

作品を観ると実に緻密で繊細です。それでいて、水彩画を観てもデッサン力がすごいです。
縁取りを大きな線でとらえるのはドクタースランプ。アラレちゃんの鳥山明にも影響を与えたのかなと思いました。女性の髪の毛の描き方も現在のイラストレーションにも大きな影響を与えているようです。
大きなポスターがあればほしかったのだけど、画集で我慢しました。

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