柳川を散策する時は、いつもは川下りの終点である沖端界隈に足を運びます。この日来たのは駅近くの乗船場です。柳川には川下りの乗船場が4か所ありますが、下の写真は三柱神社の太鼓橋たもとにある乗船場です。川下りの中でも一番古い老舗の会社です。
白壁の建物は「松月文人館」 明治時代に遊郭「懐月楼」として建てられましたが、その後氷屋、病院、料亭と変遷を重ね、いまは文学資料館になっています。北原白秋ゆかりの建物でもあります。
太鼓橋から続く参道の奥に本殿があります。秋季大祭「おにぎえ」ではこの参道から各町の山車、踊り山が市中へと繰り出し、春の大祭では流鏑馬の馬が走り抜けます。一度は神事の流鏑馬を観覧したいものだと思っています。
乗り場からどんこ船が下ってきました。柳川の川下りは掘割を進んでいきますが、ここはまだ城堀の外殻にある「二ツ川」という水路です。
すぐ下流には別の乗船場がありますが、人影はありません。ここは別の水路との合流点です。ここから手前に柳川橋を潜って進みます。
柳川古文書館です。小学生の頃は柳川の親戚のところに時々遊びに来ていました。ある日、義理の叔母に手を引かれて向こう岸を歩いたことを憶えています。60年以上も前のことで、道路も狭く未舗装で周りは鄙びた雰囲気でした。
城堀水門が見えてきました。あの向こうが城堀になります。毎年2月には水門を閉じ、城堀の水を落として清掃作業が行われます。
船が来ました。
水門を潜っていきます。
また別の舟が来ました。昨年からコロナ禍で観光客が激減し、川下りは大きな打撃を受けました。秋の観光シーズンを迎え、いまは少し客足が戻って来たようです。
狭い水門を通ります。脇には「史跡 柳川城塞水門」という標柱が立っています。
城掘を船はすべるように進んでいきます。人が歩く速さで、1時間ほどの船旅です。
駅前に戻ってきました。西鉄電車柳川駅は数年前に建て替えられました。ここは駅前から川下り船に乗船できるように整備する計画があります。写真の左端のところまで水路を引こうとするものです。
少し離れた所から駅を見ます。手前を国道443号が走っています。歩道の左側に二ツ川が流れていて、そこから駅前まで水路が新設されます。計画は進んでいるようで駅付近は更地化されています。
この地点から右手へ水路を開削する計画です。ここを少し下れば先ほどの乗船場です。駅前に乗船場が出来たら柳川観光も雰囲気が変わるでしょう。
城掘水門そばの民家に咲いていた八重の木槿(だと思います)
9月の初めは涼しかったので、今年は秋の訪れが早いと思っていたら、今月になって残暑がぶり返しています。それでも田圃では稲刈りが始まり、木々も上の方から色づき出しました。私も様子を見ながら少しづつ街歩きや野歩きを始めています。
九州よりさんの切り取り方が上手いので、よりその情景が伝わってきますね。
柳川の情趣、いいですね。一度は訪ねて見たかった柳川ですが、どうも叶いそうになく、九州よりさんのツアーガイドで、訪れたような気分になっています。
涼しくなったら、また堀端の道を歩こうと思っています。
ちょうどいいウォーキングコースです。