久し振りに隣町まで足をのばしました。ここは筑後市にある船小屋温泉です。温泉とはいっても泉温は20度ですから、泉質が基準を満たしているのでしょう。写真は鉱泉源公園、通称雀の地獄です。
鉱泉が湧き出ていて近づくと強い金気臭がします。湧水は鉄分を含んでおり、泉の底は錆色をしています。江戸時代、地区内の湧き水の上を低く飛ぶ群雀が落ちたことから雀地獄と呼ばれました。
船小屋温泉は矢部川の畔にあります。元禄年間に護岸用の石船を収納する小屋が作られたことが地名の由来です。筑後地方の人々に親しまれ、昭和天皇も行幸のおりに宿泊されたことがあります。ホテルや温泉宿が数軒ありますが、温泉街は昔の賑わいはありません。
鉱泉場です。ここで湧き出る鉱泉は濃厚な炭酸を含有しています。
蛇口をひねると炭酸水が出てきます。鉄分を含んでいるので美味しいものではありませんが、健康効果があるようです。
風見鶏のある、大正ロマンを感じさせる鉱泉場です。矢部川の対岸にも鉱泉があり新船小屋と呼ばれています。数年前に投稿しましたが、そこにもここと同様の長田鉱泉場があります。ただ、あちらの鉱泉は軟水ですが、こちらは硬水の違いがあります。
温泉街のそばにあるお宮とカンナ。
ここに来たのは小学6年生の時以来です。温泉の隣町の高校で踊りの文化発表会があった帰りに、付き添いの母親たちとここで日帰り温泉を楽しみました。いつも傍を車で通り過ぎるだけでしたが、久方ぶりに立ち寄ってみました。
写真を拝見していると、昭和かそれとも大正かと思われる雰囲気が漂っております。
中々素敵なところですね。
鉱泉場には入湯客が訪れるくらいです。
すぐ隣には県営公園が出来て、
町としては賑やかになりました。