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田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

八女本町筋ー硝子戸越しの雛飾り

2024年03月17日 | 日々の出来事

 先日まで「雛の里・八女ぼんぼりまつり」が開催されていました。場所は城下町時代の往還だった本町筋界隈です。この通りには、昔の居蔵造りの町並みが残っています。

 造り酒屋だった観光案内所には毎年、雛人形が飾られます。

 近くの福島八幡宮の手水舎にも内裏雛。この神社境内では、秋の彼岸会にからくり人形芝居の「福島灯籠人形」が奉納上演されます。

 本町筋をぶらぶらと歩いていきます。近年、旧往還沿いの古い白壁の建物が修復され、新しい用途に再生しています。この店は不動産鑑定と週末のみ営業のベーカリーショップです。

 ぼんぼりまつりはでは、通りの商店などがそれぞれの雛人形を店内に飾っています。多くは硝子戸越しに見る雛人形です。中へどうぞという店もあります。

 以前は店の軒にぼんぼりや花飾りを下げたりして、雛祭りの雰囲気を醸し出していました。まつり期間中、家の中に昔から伝わった雛段を飾ったり、古い商売道具を見せてくれる商家もありました。

 この通りは重要伝建地区に指定されています。傷んだ白壁の建物はリノベーションされ、地元や外部資本が入って新しい商売に衣替えしています。飲食店やギャラリー、カフェなどが多いですね。時代の流れによって街の表情も少しづつ変わっていきます。

 それでも通りの店の入り口は自動ドアではなく、昔ながらの木枠の硝子戸が多いです。

 ここは昔の造り酒屋です。いまは全国チェーンの古民家ホテルになっています。

 ここはカフェ。

 蒟蒻・ところてんの製造販売店。どうやって車を出し入れするのか気になります。

 民家の玄関に飾られた箱雛。

 箱雛は贅沢が許されない時代に、八女の仏壇職人が内職としてつくっていたそうです。昭和30年代まで作られていましたが、いまは見なくなりました。

 本町通には白壁造りだけではなく、大正、昭和の時代を偲ばせる建物があります。

 そうした建物のファサードを眺めながら歩くのも楽しいものです。

 

 

 また八女は伝統工芸の町でもあります。和紙や石灯籠のほか、町の産業だったのが仏壇と提灯です。業者の数は少なくなりましたが、いまでも協同組合が頑張っています。

 

 

 右手の白壁はとんかつ料理店。時どきこの町に来て、そぞろ歩きを楽しんでいます。

 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (カズとヨシコの・・・カズ)
2024-03-18 10:42:23
私の大好物の街です。
妻入りの商店街、最高!
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こんばんは (九州より)
2024-03-18 18:20:11
久留米藩では八女と吉井に白壁の町並みが残っています。
物資の集散地だったり、在郷町で商業活動が盛んな土地でした。
時どき写真を撮りながら歩いています。
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