田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

麻生池のオグラコウホネ(星野村)

2016年10月13日 | 日々の出来事

 先日、八女の星野村まで行って来ました。麻生池に咲いているオグラコウホネを見るためです。

 麻生池です。この池は標高300メートルの山上にある自然湖で、周囲は700メートル程です。池の畔はキャンプ場になっていて、ロッジが点在しています。この日はシーズンも過ぎ、人はまばらでした。

 この池にはオグラコウホネが群生しています。花期は5月から10月で、スイレン科の多年草です。この花を知ったのは、明治の明星派の詩人たちが天草などを旅した道中記「五足の靴」に出ていたからです。

 北原白秋の故郷、柳河を訪れた際の描写に柳河は水の国だとあります。そして町を縦横に流れる川に真菰や薄紫の台湾藻、紅白の蓮、そして河骨(こうほね)も咲くと書いています。はて河骨とは何だろうと興味を持ちました。根茎が骨のように見えることから河骨というそうです。

 オグラコウホネです。花期も終わりに近く、咲いている数はそう多くはありませんでした。花自体は小振りで華やかではありません。花びらも広がらず、群生していなければ目立たない花です。 いまは柳川の川下りコースには水草は咲いていません。

  駐車場脇に咲いていた花です。路傍の小さな花で名前は知りません。

 

 

 

 池の近くにある茶の文化館に寄りました。星野村は高級茶の産地です。屋根のウエーブは大宰府にある九州国立博物館を思わせます。

 せっかく来たので玉露茶を頂きました。お茶は全く知らないので、勧められるままにぬるま湯で少しづつ飲み、最後は熱めのお湯で頂きました。そして茶葉は残さずに酢醤油で食べました。これが意外に美味しかったです。煎茶ではこういう訳にはいかないのでしょう。

 和菓子を半分食べた後に撮った写真です。 

 下の写真は特に意味はありません。星野へ行く途中、所々で工事があっていました。山間の道は狭く、道の両側に張り付く集落は風情があります。道路が拡幅整備されると便利にはなりますが、懐かしい山村の景色は失われていきます。

 時代の変化ですから仕方のないことです。アクセスが良くならないと山村そのものが寂れてしまいます。

 

 

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
星野村 (tango)
2016-10-13 12:05:23
私はここは大好きです
何回、driveしても大好き!
自然がいっぱいです・・・
何時かの九州豪雨でひどい目に合いましたね
あの後、あちこち崖が崩れていました
八女からはいったり、3号線からゆっくり入ったり
322号線から回っていったりコースを楽しみます
(^_-)-☆
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おはようございます (九州より)
2016-10-14 08:12:13
昨日は一日中バタバタとして、コメントを読むことが出来ませんでした。
星野村は良いところです。昨年も行きました。
パソコンの具合が悪くて、新たに画像をアップすることが出来ません。
修理に出すとしばらく投稿が出来なくなります。どうしようかと考えています。
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こうほね (ろこ)
2016-10-16 19:29:58
こんにちは。
 水の中から茎がニューッと出て小さな花が咲くのですね。
 睡蓮のような神々しさはないですが、小さな可憐な花がいたいけで、けなげな感じがします。
 
 玉露の茶葉は捨ててはもったいないですね。佃煮にして食べるよう、お煎茶の師匠に教えてもらいました。おつな味がします。
 このように酢醤油もおいしそうですね。
 
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今晩は (九州より)
2016-10-16 21:27:20
河骨は派手ではないですが、何となく気になります。
玉露は美味しかったですね。今は麦茶と煎茶と両方使っています。
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