田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

中央公園から五穀神社へ紅葉散歩

2017年11月23日 | 日々の出来事

 風もない晴れた日、秋色が濃くなった中央公園を歩きました。中央公園は面積が24ヘクタールあり総合スポーツセンターや鳥類センター、流水プール、青少年科学館がある久留米市最大の都市公園です。

 この日は芝生広場から隣接する五穀神社へとまわり、紅葉を楽しみました。遊歩道が芝生広場を周回しています。 

 左が芝生広場、右手には雨水貯留施設があります。大雨の時に、横を流れている筒川から水が流れ込んできます。この辺り一帯はむかしは低湿地帯で、レンコン畑でした。

  左に石造りの大噴水があります。正面は青少年科学館、向こうに鳥類センターの観覧車が見えます。

 中央公園から五穀神社へと足を運びます。写真は友好都市である中国・合肥市から贈られた中国風東屋と石橋「九獅橋」です。合肥市は安徽省の省都です。

 

  五穀神社境内の心字池の周りには美しい紅葉がありました。

 

 この石橋は文化3年(1806)年に架けられており、市の文化財になっています。石造りの欄干も古びて境内の静謐さを醸し出しています。

  初めて今の時期に来ましたが、紅葉の穴場でした。境内は私が小学生の頃までは夏の祭礼で賑わい、池では仕掛け花火や打ち上げ花火が揚がっていました。

 橋を渡って五穀神社へ向かいます。私の通っていた幼児園は五穀神社にあり、境内は子どもたちの遊び場でした。いまは木々に覆われていますが当時は原っぱで、下に下りて行くと小川だった筒川を経て、いま中央公園になっているレンコン畑に通じていました。

 鬱蒼とした木々の中には郷土の先達の胸像が建っています。写真左に見えるのは東芝の創設者、田中久重。そのほか久留米絣の創始者井上伝や、ブリヂストンの創業者石橋正二郎などの像が並んでいます。

 五穀神社拝殿です。神社は18世紀半ばの建立で藩主が社地を寄進しました。社殿は小振りです。からくり儀右衛門こと、田中久重はこの近くで生まれ育ちました。五穀神社の祭礼のときには境内でからくりを披露していたといいます。いまの東芝をみたらどう思うでしょうか。

 中央公園に戻ります。芝生広場正面の大噴水です。噴水の水は筑後川から導水しており、さらに市中心部を起点とする池町川へと送られます。電気代の節約なのか水は午後から流れ出ます。水の出ない噴水は寂しげです。

  噴水の名称は「愛の泉」です。

 こちらには「石声庭」という石碑があります。制作者はこの噴水を石声庭と名付けました。しかし市は市民から愛称を公募し、愛の泉という名前を付けました。いまはそちらの方が一般的に通用しています。彫刻作品と噴水とは別ということかも知れません。

  別の日に撮影した大噴水です。

 一時間近く歩き回って帰途につきました。流水プールにはスライダープールがあり、夏は子ども達で大賑わいです。

 サブトラックの向こうでは体育館が改築中です。体育館のほかに武道場や弓道場が入ります。完成したら見学したい気もしますが、私が利用することはないでしょう。

  

 

 

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