田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

小林秀雄の「花見」 弘前城の桜

2024年04月30日 | 話の小箱
 先週は昔、青森県の弘前市へ行ったエピソードを投稿した。弘前公園の桜もそろそろ終盤ではないだろうか。たまたま昨日、小林秀雄の本を読んでいたら、「花見」という題の随筆に弘前城の桜の話が出ていた。少し紹介したい。  昭和39年、小林が文藝春秋社の講演会で弘前を訪れた時のことである。当時、文藝春秋では数人の作家を一組にして、各地で文化講演会を開催していた。講演を好まない作家でも、文士仲間との講演旅行で . . . 本文を読む
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一日10分の庭仕事

2024年04月28日 | 日々の出来事
 半年前から朝食後に軽い散歩をする習慣がつきました。一日が始まるという気持ちの切り替えの積りです。この春からはもう一つの習慣が加わりました。それは、散歩のあとに10分間だけ庭の草むしりをすること。  庭といっても何の造作もせず土が剥き出しの空き地なので、夏の間は生い茂る草との戦いになります。昔は芝を張ったりアジサイを植えたり手入れをしていたのですが、年とともに腰痛が出て、熱射病も怖いので夏の間は . . . 本文を読む
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北国から届いた贈り物

2024年04月23日 | 遠い日の記憶
 数日前のテレビで弘前公園の桜が紹介されていた。弘前城を中心とする広大な公園で、2,600本の桜で埋め尽くされる、東北でも有数の花見の名所である。その中継映像を見ていて、昔この城を訪れた当時の出来事を思い出した。  50年前の話である。秋の半ばに仕事で弘前市に出張した。その頃ある企画を進行中で、上司から弘前を見て来いと言われたのである。その日は午後遅くに用件が終わったあと、相手方の課長から弘前城 . . . 本文を読む
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田主丸の春まつりで酒蔵めぐり

2024年04月18日 | 日々の出来事
 先週末は市内の田主丸町で春まつりが行われ、各所でイベントがありました。私は酒蔵をはしごすることにしました。酒蔵といっても日本酒の醸造元は一か所だけです。  最初の訪問地は若竹屋酒造場。元禄12年の創業で、筑後地方でも老舗の酒蔵です。一年半ぶりに来ました。  私が買い求めたのは「渓」という吟醸無濾過生原酒です。原酒なのでアルコール度数は高め。濃厚でまろやか、かつフレッシュな味わいです。ただ . . . 本文を読む
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近くの酒蔵開き

2024年04月13日 | 日々の出来事
 城島図書館へ行く途中にある酒蔵。紅白の幔幕が張りめぐらされています。新酒の蔵開きでした。本を借りる前にちょっと寄り道をしました。  いまにも雨が降りそうな天気ですが賑わっていました。週末の二日間開催だそうです。  右手のカウンターは有料の試飲コーナー。遠来の愛好家もいます。  ここは田園地帯の中にあり、蔵元が杜氏という小さな酒造です。向こうに鳥居と鎮守の森が見えます。昔、町役場 . . . 本文を読む
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