ポールも帰国してしまったので7月に解体が始まるという国立競技場を見てきた。
神宮の森の中に悠然と構える威容は、しかし、さまざまなイベントを髣髴とさせて心ときめくものがあります。
新国立競技場のデザインが周囲との調和の点で問題となっていますが、今回に限らず日本のこの手の建物のデザインには首を傾げることが少なくありません。
2002年にサッカーW杯が開催された時の日本のメイン会場である横浜スタジアムは、ただ大きいだけでテーマ性も文化の香りもまったく感じられませんでした。
すでにデザインは決定しているわけですし、多くの人の夢の劇場となるわけですから、それにふさわしいスタジアムになることを期待しています。
それにしても現国立競技場は神宮の緑にほどよく溶け込んでいるように見えます。しかしこれももしかしたら竣工当初はコンクリート打ちっ放しの最新デザインが不評を買ったものと推測します。(そういえば映画監督の山本晋也が「五輪がいかに東京を破壊したか」を市川崑の「東京オリンピック」に即して語っていたのは面白かった〔朝日新聞朝刊be 5月10日 逆風満帆〕)。
新しいものの違和感は時間がねじ伏せるだけなのかもしれません。それでも私は新しいものの力を信じようと思います。新しいものに異議が発せられるのは、それがそれだけののインパクトを与えているからにちがいないのです。
帰路は渋谷の東急東横店に寄って買物をしてまいりました。山手線のドアが渋谷駅で開いた瞬間に、日曜日に渋谷に来るべきでなかったと少し後悔しましたが、美味しいジェラートの店を見つけ、今日一日の熱冷ましをすることができ満足しております。
それにしても暑い。皆様、暑気あたりにご注意を!!
2014年6月1日の国立競技場
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