メタルサーガ ~鋼の季節~サクセスこのアイテムの詳細を見る |
はい、久しぶりのレビューです。
今回は今、大人気のハードNintendoDS(ニンテンドーDS)用の
RPG「メタルサーガ ~鋼の季節~」について少々。
元々、このタイトルは
メタルマックスと呼ばれておりました。
ファミコンでコンスタントにヒットして、
スーパーファミコン版の2で大人気を博しました。
ゲームの特色としてあげられるものの一つに、
世界観があります。
共通して「北斗の拳」のような荒廃した
未来の世界が舞台となり、そこでプレイヤーキャラは
「戦車」を武器に戦います。
しかし戦車はタダでは手に入りません。
人間用の装備も必要です。
その世界で強さを得る為に必要なのは、何と言ってもお金。
お金を得る為にプレイヤーは賞金首を狙います。
賞金首は個性溢れるキャラばかりで、
出現場所や出現条件、強さなど様々です。
時には戦車を降り、人間でしか入れない場所で
賞金首と戦うこともあります。
また戦闘中に戦車を乗り降りするなどの
メリハリの利いた味付けによってスリリングな
戦いが楽しめるわけです。
逆に言えば、非常に厳しいバランスに
仕上がっている部分もまた否めません。
そのメタルマックス、長い間
ずっと続編が出ておりませんでした。
GBA(ゲームボーイアドバンス)で
1と2をリメイク(移植?)したものが
発売される予定でしたが、
結局なくなってしまいました。
というのも、版権を持っていた
データイーストが倒産やら何やらで
「メタルマックス」という名前で
発売できなくなってしまったという話もあったり……。
詳しくはコチラ
で、別モノとしてPS2版が発売され、
今年6月……待望のDS版が発売と相成りました。
し・か・しッ!!!
ファミ通でレビューを見て、
嫌な予感はしてました、確かに。
ファミ通のクロスレビューは全くアテになりませんが、
中身の文章に共感できるものが含まれているのも確かです。
まず、操作性。
DSだからってんで、タッチペンでしか操作できません。
まずこの時点で致命的です。
なぜならこのゲームは
斜め見下ろし型(クオータービュー)の
2DRPGだからです。
RPGに限りませんが、
そこに表示されているもののどれが
プレイヤーにとって意味のあるオブジェクトかというのは
「試してみないと」わかりません。
ドラクエなら、タンスを調べて
メダルを手に入れたりしますよね。
今作品でも調べられるものだとか、
触ることによってストーリーが進むものとかが
あるのですが……タッチペンで操作するために
非常にわかりにくく、それだけで「詰まって」
進めなくなってしまいます。
そして、このゲームの何と言っても
最悪な部分はバグの多さ、
致命的なバグの多さ、
仕様バグの多さ。
私、結局ラストダンジョンで放棄して
やめちゃったんですけど。
それまでに、1プレイヤーの目から見て
100以上のバグが御座いました。
その中にフリーズバグもありまして、
その時点で商品価値という見方をすれば
ゼロです。
ゲームの出来云々を問うまでに
至っておりません。
このゲームは企画・プログラム・グラフィックなどが
全く別の会社によって作られて、
それをなんとか繋げたような印象を受けました。
ゲームタイトル前に表示される
会社名が4つもありますし。
(販売のサクセス、クレアテックを除けば2つ)
DSということで、
いつでもセーブができるのですが
一度ロードしてしまうとその「中間セーブ」は
消えてしまいます。
ところが、そんな風にプレイヤーが
「ゲームを進行させているつもり」で操作していても、
既に仕様バグの中にハマっていて、
どうやってもダンジョンを出られなくなっていたり
することも少なくないんですね。
そんな致命的なもの以外だと、
宿屋で寝るとエレベーターの前で目覚めたり
宿屋で寝ると違う部屋で起きたり、
画面端までキャラを動かさないと
次のマップに移動できないのに
タッチペンなので至極面倒だったりと散々な結果です。
最後に、ひとつ。
お金を出して買った人間として、
これは訊いておかねばと思い販売のサクセスに
電話したことがあります。
「バグが修正されたものと取り替えてもらえる可能性はありますか」
「バグを修正したものを作成する予定は今のところ御座いません」
この時点で、2度とサクセスのゲームは
買わないと心に強く刻みました。
どうやら、言い訳するつもりもないらしいです。