8月6日(火)梅雨が明けてから連日の猛暑。”よし、これから八ヶ岳に行こう”と思い立ち午前中に荷造りを済ませ、マイカーにテント道具一式が詰まった重たいザックを押し込め、10時に八ヶ岳に向け出発。今回のプランは、北八ヶ岳白駒池の青苔荘(せいたいそう)前にテント泊し、翌朝”にゅう(2352m)”登山。テント泊登山では初の単独山行です。
13:15白駒池入り口駐車場に到着。駐車料金は一日500円(一泊する場合1000円ですが、申告する必要があったのか??)
標高は2000mを超えており、気温は24度。心地よし!
整備された木道を15分ほど進みむと、白駒池に到着です。ここには、青苔荘と白駒荘の2軒の山荘があります。青苔荘前にはテント場があり、私は青苔荘方面へ。
昭和38年年に建てたとオーナーが語っておられました。ちなみに、テント泊は一泊900円です。トイレは有料。
申し込みを済ませ、テントを設営する場所探し。夏休みとはいえそこはやはり週中、ガラガラで好きなところに設営できます(笑)。白駒池が見える絶好の場所を確保。
テント設営後、青苔荘で昼飯。カレー(800円)と缶ビール(500ml/570円)です。カレー美味し。
ひとごこちついたところで、持参のコーヒーで、”コーヒーブレーク”。自然の中でいただくコーヒーの美味いこと!
夕暮れまでに湖畔を散策。白駒池周遊道があって30~40分ほどで一周できます。池の周りは苔蒸す林となっていて、苔好きにはたまりません、ほんとに。今日、夕方にかけては風がなく湖面に映る空の美しいこと。
夕暮れとなり、持参の山食で晩飯。久々でしたが、はっきり言って不味い!!
腹にはたまるが、これは非常食だなあ。単独だとどうしてもこの辺り手抜きになりがちです。
辺りが暗くなり始め、20時頃にはテントの中へもぐりこみます。持参のウイスキーをちびりながら、ラジオスイッチをひねる。持ってきた本でも読もうと明かりをつけると、途端にテントの周りに虫が寄ってきてテントの外側がカサカサと騒がしくなり、あまり気持ちの良いものではない。しかたなく、ランタンをけして真暗の中でラジオに耳を傾ける。テントの外は満点の星空。明日の好天を確信して眠りにつきました。
翌朝5時起床。湖面が昨日にもまして美しい。
軽く朝食をすませ、アタックザックに最低限の装備を詰め替え、6時出発。
”にゅう”への道は8割がたは登山道ではなく、石ころだらけの山の斜面を道を見つけながら登ります。道から外れると苔が茂っているので道が違っていることがわかります。所々に赤いテープがつけてあり、それを目印に進めばOKです。
途中白駒湿原を通ります。小さな湿原です。
出発から1時間20分ほどで、にゅうの頂上に到着。予想通り、いや、予想以上の眺め! 最高でした。頂上の向こう側は断崖絶壁で立ち上がるとちょっと腰が引ける感じ。雲海に浮かぶ富士を始め360度の展望です。
パノラマで。
北側には蓼科山。下の方に白駒池も見えます。
南は八ヶ岳連峰。
北アルプスも見えました。槍ヶ岳が確認できます。
20分ほど頂上でうっとり、まったりして、今回は中山(2496m)、高見石小屋経由して下山します。途中、中山を超えたところにある展望台と呼ばれる開けた場所があります。これまた素晴らしい眺め。
気温も上がり雲もだいぶ上がってきました。もう富士山は隠れてしまっているでしょう。やはり夏山は朝一に限ります。
9:45 高見石小屋に到着
ここからは残り30分の緩やかな下り。苔の写真などを取りながら登山の最後を楽しみます。
”カギカモジゴケ”
”セイタカスギゴケ”
10時15分、青苔荘テント場に到着。1時間ほどかけて少し日に当てて夜露に濡れたテントを乾かしながら撤収。一つのごみもなし!!
11:30 ちょっと早いが、青苔荘でラーメンでお昼。少々からめのスープも山仕様か(笑)。ハムに”苔丸君”がプリントされてます、800円。
頭の中ではざっくりとした計画は建てていましたが、決定と準備は急仕立ての登山となりました。幸い重要な忘れ物等ありませんでしたが、準備はゆっくりじっくりすべきですね。(実は、”常備薬”を持参するのを忘れました。)
2日間予定がなく、好天が続く、そうそうないんですね。今回は北八ヶ岳の自然(苔の王国!)にうっとりでした。南八ヶ岳の荒々しさと好対照で改めて八ヶ岳の魅力(奥深さ)を再認識した登山となりました。